curtain call encore

推しのお芝居のお話をしたいだけ

「まさに堕ちるにふさわしい愛」/『天使のはかりごと』

 

〝 天使の仕事 バタフライエフェクト

  小さなきっかけで 大きな効果 〟

 

この作品で最初に歌われる曲にあるこの歌詞。

私から見たこの作品も、まさにバタフライエフェクトだった。

 

突然のさらっとした告知。出演者は二人。

「観劇」から「観」の要素が除かれ、ただ二つの耳で愉しむ「言劇」。

 

それでいて、この衝撃。

何?????何これ??????????

 

ふわふわ、きらきら、そんな擬音が似合う〈天使〉をテーマに掲げているにしては、なんだかおどろおどろしいサムネだなとは思っていた。

そんなかわいいもんじゃなかった。この骸骨、さてはこの作品を喰らったオタクの情緒を表してんの????たぶん違う。

 

兎にも角にも書かなきゃと思いました。

言劇ミュージカル『天使のはかりごと』のヤバさ。

 

 

※物語の核心への言及、台詞の引用があります。

その割に内容の整理などを端折っています。

よって全編視聴後の閲覧を強くおすすめします。

 

 

先輩天使の純真

 

「対象に感情移入すると、ロクなことが無いからな」

「正しい冷静な本来すべき判断ができなくなる」

 

こんなふうに先輩は、「人間に感情移入すべきではない」ということを度々口にする。

これは意識して踏みとどまらないと肩入れしてしまうことの表れであって、先輩こそ誰よりも共感度や感受性が高いのでは、と思う。

 

「ロクなことがない」というのは先輩のかつての実体験で、感情移入した結果危険な目に遭って/遭わせて、先輩の先輩にあたる天使に叱られたり諭されたりした経験とかありそう。

 

この先輩天使を演じたのは立石俊樹さん。

私は立石さんの、感情の温度が細やかにのる歌声が本当〜〜〜〜に好きで……本人の人柄やお芝居の持ち味に加えて、その歌声をもってしてこの役に当てられてるんじゃなかろうか。

レポートの曲で、心を閉ざした横宮について情感たっぷりに読み上げる(歌う)部分なんか特に、先輩の共感度の高さが窺えるなあと思う。

 

その立石さんが脚本・演出を務めた松崎さんから受けた「先輩はこの世界に長く居るから疲れてる」というディレクションからも、先輩は天使のお仕事に向いてないんだろうなーと思った。何故ならこの作品における天使のお仕事は、〝善なる行い〟ではないから。

 

ロッコ問題に喩えられた通り、大勢のために一人を犠牲にする選択をするものを始め、無慈悲でなければできない仕事もあって。きっと善人であればあるほど、優秀な天使にはなれない。

先輩は人が好いから、天使のお仕事に神経を擦り減らしていたのかなと。

「大丈夫。結びを果たす」「俺はもう死んでるんだよ」あたりの無理して気持ちを押し殺してる感、凄くないですか…………

 

自分がこの仕事に向いていない=優秀な天使ではないことを自覚しているから、相対的に後輩に対しては再三「俺よりもいい天使になれる」というようなことを言ってるように思う。

ただこれは「お前のそういうところが好きだったよ」と若干相反する部分になりうるので、あくまでも自分との比較と、頭が良く要領よく抜かりなく仕事ができる部分に対しての台詞として捉えてます。

上記の台詞は、心のままに対象に肩入れする後輩の姿が自分にとっての理想だったからかなと思うので。まあそれも後輩が先輩に好かれるために繕ってる振る舞いなんだろうけど……なんて恐ろしい子………………

 

人の恋愛を見届けるとわさわさする、その原因は恐らく「愛する」ことへの羨望からだったと思うんですが、転生に関しては天使の仕事からの解放をモチベーションにしていた部分が無意識下にでもあるのかも。

対して「どうしてそこまでして人間に戻りたいんですか?!」と問い詰める後輩は、それが先輩を引き止めるためだとか、堕天に向けたレールを敷いてるだけだとしても、人間に戻りたいという先輩の気持ちは本当にわからなさそう。優秀な彼は恐らく、天使のお仕事をするのがそこまで苦ではないので。

 

優しさを無理に抑え込んでいて、そんな日々に疲弊している愛したがり──この時点でもういっぱいいっぱいなくらいメロいんですが、

「じゃあお前はどうしてほしいんだよ」の駄々っ子に手を焼く兄感とか、ちょっと言葉遣い荒めなところ、後輩におちょくられると巧くやり返せないあたりもとても好き!

 

「好きってお前…………限度があるだろ……!」を聞く限り、生前の記憶は無いにしても天使になって以降にも好意を向けられた経験多そう〜〜〜〜

その経験から大抵の好意はうまく躱せるはずが、後輩から向けられる矢印のクソデカ感情っぷりにたじろいじゃってたらいい。かわいい。

 

 

後輩天使の純愛

 

かわいい顔してやることエグいって、最高〜!!!

 

まず前提として、わたしがここで言う「こわい」は褒め言葉として捉えていただきたい。

 

後輩のこわいポイント、全てが後輩の掌の上だったこともそうだし、後輩ができて初めて知らされるはずの堕天制度について知っていたこと、最後に「先輩の心を一瞬でもざわつかせたあなたを、幸せなまま放置なんてしませんよぉ」と私情でサビ残(サービス残酷業務の略)(ちがいます)をやってのけるところ、愛する先輩さえ観客にして〈かわいい後輩〉を演じ切るところ、どれもこれもなんですが…………

 

〝何もない永遠に 閉じ込められるとしても

 忘れてしまうくらいなら この想いのままで〟

って歌詞あるじゃないですか。

これ、後輩にその気はなくてただ真っ直ぐに愛を歌ってるだけかもしれないけど、ある意味先輩への洗脳になってない……?って思った。

 

転生して誰かを愛したとしても、死んでしまえば忘れてしまう。

実際、横宮が自分の恋人で、死んだ自分への想いにとらわれて心を閉ざしたと聞かされた先輩が歌う「永遠を誓った愛を忘れられる そういうもの」というフレーズには、傷ついているような響きがある。自分が心底求めた愛する気持ちは、忘れてしまうものなのだと。

 

そこに後輩が歌う。転生したら忘れてしまう愛も、堕天すれば永遠になるのだと。

これを聴いた愛したがりの先輩が、心を動かされるのはなんか、分かる。

「好き」って言われて「(自分も好きになるのは)時間の問題だと思う」ってなるの、先輩若干チョロくないか?と思わないこともないんだけど(それも先輩の包容力だと言われればそう)、永遠の愛に惹かれた部分もあるって考えると腑に落ちるな〜という。こわい。

 

どんなに謀ってでも先輩を自分だけのものにしようとする後輩だけど、先輩を愛する気持ちに嘘はないあたり、松崎さんの仰る通り〈純愛〉なんだなと思う。

 

その愛の強さを象徴する「誰にも永劫渡さない」という歌詞、この対象は曲を通して表面上変化してるように感じた。

1回目(告白時)は「愛する気持ち」、

2回目(成就時)は「愛する人」。

表面上、と書いたのは、最初から後輩は先輩と一緒に堕天する計画だったから、告白時点で既に先輩を「誰にも永劫渡さない」と宣言してたんだろうなと。こわい。

 

このこわくてかわいい後輩、作品についてキャストと脚演交えて語る生配信の中でも「本当に天使なのか?」「既にもう堕天使なのでは?」と色んな解釈が飛び交っていました。

 

わたしとしては後輩は本当に先輩より後に来た後輩天使で、天使になりたての頃はインパクトの大きい仕事でやりがいを感じたい、手柄を立てたいというような健全な思考の持ち主だったのが、先輩に傾倒するにつれて歪んでいったのだとしたらかなり癖。

好意が行き過ぎて狂う人間を意図せず生み出してしまう推し(わたしは立石さんのファンなので、ここで言うところの先輩)を見るのが好きなので・・・

 

 

はかりごとが導く結び

 

この二人の結末についても、様々な解釈ができますよね。

先輩は後輩の「はかりごと」を知らないままでいられるのか、知ってしまったとして愛し続けられるのか、そもそも本当に二人は「共に堕ちる」ことができたのか……

 

「お前に嘘はつきたくなくてな」と言っていたように、誠実であることが愛情表現の先輩と、

相手を騙してでも手に入れることが愛情表現の後輩。

 

先輩の言う「罪」=天使のお仕事を放棄すること(堕天を「罰」と称しているので)

後輩の言う「罪」=先輩を陥れること(罪であることは認識しているけど罪悪感はない)?

 

……と、考えれば考えるほど、二人の走るレールは永遠に交わらないような気がしてしまう。

けれど先輩天使の純真と、後輩天使の純愛は、秤の上で釣り合った。

これも一つの結ばれ方。「たぶん」断トツハッピーエンド、なんだと思う。

 

 

ところで一個疑問が残っているんですが……

 

〝永遠に 永遠に 語らう時間があるとして

 永遠に 永遠に 語ることがあるだろうか〟

 

ここの解釈がまだできていないんですよね〜、、

「永遠に語らう時間がある」のは堕天する二人のことだと思うのだけど、そこに「永遠に語ることがあるだろうか」と続くのは一体どういうことなのか。

 

「語る」と「騙る」を掛けてる?とも思ったけれど、あまり意味が通らない気がするので……うーん…………

 

こういうことなのでは?というお考えをお持ちの方がいらっしゃれば、是非お聞かせ願いたいです!

 

 

とりあえず考えたことを書き散らかせて満足です。感情の迸るまま書いた結果、まとまっておらず読みにくい文章ですみません。

 

松崎史也さんのつくる世界で推しが天使を演じる、という時点で期待100%だったのですが、こんなにも狂わされると知ってたらもっと身構えて耳を傾けたのに…………知っててもどうせ狂ってるか。

 

この作品、特に容姿の描写に関して、先輩も後輩も演者に寄せに行っている印象はあったけれど、舞台にのせず音だけで繰り広げる40分尺の芝居だからこそ出来た話なんだろうなあと思っていたので、松崎さんが舞台化を見越して書かれていたというのはちょっと意外でした。

でもそう言ってもらえたからには、是非とも彼らの天使のお仕事に文字通りお目にかかりたい!池袋の良きところで(ここ重要)上演いただければ幸いです。欲を言えば音源が欲しい!!!

 

というわけで最後にセトリ置いときます!

全曲名を書き出して教えてくれたしごできエンジェル佐奈ちゃん、

そしてこの素晴らしい楽曲たちを生み出してくださった浅井さやかさんに感謝!!!

 

【M1】天使は計る

【M2】レポート:横宮悠貴について

【M3】レポート:華苗麗奈について

【M4】為すべきか降りるべきか

【M5】天使の告白

【M6】共に堕ちる

 

「リスク穿つ防衛策は“攻”で示す」── 俳優・増子敦貴の武器

 

本日1月5日はいちごの日🍓

つまり増子敦貴さんのお誕生日〜!!!!

 

というわけで、増子さんの俳優としての魅力について語る文章をしたためて参ります。

できる限り、読みやすく。

ご多忙なドラマ・舞台製作陣の方の目に何かの弾みで留まったとしても、途中で離脱されないプレゼンを目指します。

 

※2020年の末に沼落ちした人間が分かったような口をきいております。

ゆえに取り上げる出演作(=現地もしくは映像で鑑賞済の作品)に偏りがある点、ご了承ください。

 

【目次】

  • 増子敦貴って何者?
  • 武器①:オタク殺しの役解釈
  • 武器②:パッと見オオカミ、中身ポメ
  • 武器③:鋼のハートの芸達者
  • 武器④:スタミナ&ポテンシャル
  • 武器⑤:愛され力の波及範囲
  • こんな役柄の増子敦貴が見たい

 

 

●増子敦貴って何者?

……という方がもし読んでくださっていた場合に備えて、ざっと増子さんの情報をまとめてみました。

氏名   : 増子 敦貴(ましこ あつき)

生年月日 : 2000年1月5日(祝23歳)

出身地  : 福島県郡山市

所属事務所: エイベックス・マネジメント

活動期間 : 2016年〜

活動分野 : 舞台、ドラマ、ダンス&ボーカル

主な出演作: 以下参照

・機界戦隊ゼンカイジャー(ゾックス・ゴールドツイカー/ツーカイザー役)

ゾックス・ゴールドツイカーが華麗に踊る!「FLAG 〜界賊の美学〜」performance video サビVer. - YouTube

 

・ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン(白石蔵ノ介役)

【ダイジェスト映像】ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン 青学vs四天宝寺 - YouTube

 

・舞台『仮面ライダー斬月』-鎧武外伝-(グラシャ/プロトバロン役)

舞台『仮面ライダー斬月』 -鎧武外伝-公開ゲネプロ│エンタステージ - YouTube

 

・ミュージカル「東京ラブストーリー」(三上健一役)

ミュージカル『東京ラブストーリー』稽古場より「♪56人の女たち」 - YouTube

 

 

avexの男女7人組ダンス&ボーカルグループ《GENIC》で活動する傍ら、俳優としてその名を世に知らしめつつある増子さん。

 

2021年、第8話より出演した『機界戦隊ゼンカイジャー』では、第一声から「ヨホホイ」というフレーズを用いて陽気に歌い踊る鮮烈な登場で、視聴者に衝撃を与えました。

そのまま愛称と化した「ヨホホイ」は、毎週Twitterトレンド入りを果たす程の話題を呼んだのみならず。その人気は話数を重ねるごとに高まり、ヨホホイ……もといゾックスが主役のスピンオフも制作されるに至ったというわけです。

open.spotify.com

とりあえず歌が上手すぎて笑う。

 

今のうちに注目しておいて損はない、新進気鋭の若手俳優と言うべき増子さん。

ここからは、2022年も幅広く活躍されるその姿を追いながら私が感じ取った彼の強みについて掘り下げていきます。

 

 

●武器①:オタク殺しの役解釈

物騒な見出しを付けてしまいすみません。

でも増子さん、物凄い勢いと角度の役解釈でぶん殴ってくるので!!!

演じる役についての考えを彼から聞く時は是非、殺されるくらいの危機感を持って臨むことをオススメします(?)

 

私が最初にそれを喰らったのは、先程から話題に上げている『ゼンカイジャー』に関するこちらのインタビューでした。

“――今後はゾックスのどんな一面を見せていきたいですか?

増子 “弱さ”じゃないかな。ツーカイザーやゾックスは強いですが、僕には強がっているようにも見えるんです。バックボーンは明かされていないものの、父親や母親と一緒に生活していないのは確かで。ゾックスが弱気になると一家の士気が下がり、弟たちにも心配をかけてしまう。その中で弟たちの呪いを解くために戦っているので、「自分がしっかりしていないといけない」という強さやプライドがあると思うんです。でも、それが崩れるときがこれから来るかもしれないなって。”

(引用元:https://mdpr.jp/news/detail/2677109

 

オイ〜❗️強者が垣間見せる弱さなんて全オタク(過大主語)が好きなやつだよ❗️❗️❗️

 

私のような考察厨の長文妄想ツイートかと思ったら、演者ご本人の発言でした。

他作品に関するインタビューも色々と読んでいると、増子さんの役作りについて分かることがあります。

それは自分の演じる役柄が作品内でどんな役割を求められているかそこに向けた自分に適するアプローチは何なのかを見極めているということです。

 

こういった感性と読解力って、それが落とし込まれることによって芝居が深まるのは勿論のこと、それを聞いた視聴者・観客の作品に対するモチベーションにも好影響を与えると思っていて。

役自体にファンが付いていることの多い2.5次元作品では特に、深いキャラ理解に基づく再現力は最も重宝されるスキルであると言えます。

思えば2.5次元界の金字塔である『テニミュ』で増子さんが作り上げた白石蔵ノ介は、他のキャストが演じた同役よりもその苦悩や主将としての威厳に重きを置いたキャラクター像として、新鮮かつ興味深く映りました。

 

増子さんの役作りは、漫画原作を始めとするセンシティブな作品においても、深く丁寧な考察の光る芝居を生み出してくれるという信頼に満ちていると感じます。

 

 

●武器②:パッと見オオカミ、中身ポメ

こちらの写真を見ていただくとお分かりかと思いますが、被写体としての増子さんは基本的につよつよ美人です。

透けるような白く艶のある肌と涼やかな桃花眼が生む、近寄り難ささえ感じさせる孤高の美しさ。これを喩えるなら……と考えた時、ぱっと浮かんだのが ”オオカミ“ でした。

 

これまで演じてきた役どころも、「強い」「頭が良い」「人望が厚い」「格好良い」印象が強いのではないでしょうか。実際、増子さんはその風格を纏うのが凄まじく巧い役者さんだと見ていて感じます。

 

その一方で、正反対のコメディ芝居もハマってしまうのが増子さんの不思議なところ。

いや増子さん本人の人となりを知っていると、こちらの方が自然体に映るかもしれません。

このわずか19秒でも分かる人となり。

 

増子さんの稀有な魅力、それはクールビューティーな外見からは想像もつかない中身のふわふわピュアっぷり。

イケメンでイケメンな芝居が上手い人、可愛くて可愛い芝居が上手い人は数多いますが、この良いとこどりのチグハグ感は恐らく希少かつ貴重。

たまにイントネーションが惑う少し舌足らずな台詞回しも、意図的には作り出せない愛嬌です。

ちなみにポメっぽいかは議論の余地があると思います。なんせ語呂の良さで見出しに入れただけなので……

 

●武器③:鋼のハートの芸達者

(”芸達者“ というのは、私がTwitterで見かけた増子敦貴評のなかで特別好きな表現をお借りしました)

増子さんが歌えて踊れる役者さんなのは、もはや言うまでもないこと。

この先もっと作品で活かされてほしい!と私が願うのは、ダンスに留まらない彼の身体能力── 一つ挙げるとすれば〈殺陣スキル〉です。

 

貼れるリンクがないのが惜しいのですが、『ゼンカイジャー』第9カイ(柏餅回)、第20カイ(セイバーコラボ回)、第28カイ(漫画回)、第36カイ(びっくり箱回)、第44カイ(SD回)などは特に増子さんの生身アクションが映えている回です。

前述の舞台『仮面ライダー斬月』-鎧武外伝-でも既にそのセンスは頭角を現しており、これから更なるアクション経験を積み活躍していく増子さんのビジョンが、見えます!

 

(ちなみに増子さん自身も殺陣や乗馬に興味があるそうなので、関係者の皆様よろしくお願いします)

 

それから増子さんを語る上で外せないのが、彼が発揮する〈アドリブ力〉。

豊富な舞台経験、特に『テニミュ』では日替わりネタを多数こなす役どころだったこともあってか、即興で生み出すものの爆発力が凄い人です。

状況に脳が追いつかない時は捌ききれなかったり、こちらの脳が追いつかない言動に走ったりすることもしばしばですが。笑

 

そんな奇想天外な対応力を支えているのは、スベることにも臆さない増子さんの鋼のハート。

【TIGER HOLE】 #05 トラブル続出! リポート中継! - YouTube

こちらの動画では、芸人さんとの中継のやり取りの中で架空の人物〈こし ひかり〉を生み出し、『あなたにひとめぼれ』という楽曲を咄嗟に作って歌い切る天才・増子敦貴さんを見ることができます。

 

一発芸も口説き文句もお手のもの。

しかしお化け屋敷に入れば大絶叫。

バラエティ番組がこの才能を活かさない手はない!

ましこイングリッシュは連載で見たい。

 

●武器④:スタミナ&ポテンシャル

俳優業を始めとし、個人仕事が絶えない増子さん。

その中でも変わらず精力的にグループ活動を両立させ、2022年も沢山のライブステージに立ってファンを魅了してくれました。

 

同じグループで活動するメンバー達は、増子さんの仕事ぶりについてこんな風に語ります。

“ GENICのリハが終わった後に彼だけ舞台の稽古やドラマ撮影に行ったりという日も多いので、いつ寝てるんだろうと思います。”

(引用元:https://avexnet.jp/column/detail.php?id=1000595

 

元サッカー少年のスタミナをもって、毎朝4時に起き撮影へ向かう過酷なスケジュールを一年間に渡ってこなし続けた増子さん。

SNSの更新やファンからのメンションへの反応においても、多忙さを忘れさせてしまうようなそのマメさに驚かされます。きっと時間の遣い方が恐ろしく上手い人。

 

加えて本日23歳を迎えたばかりの増子さんには、まだまだ計り知れないポテンシャルが伺えます。

今年もまた、彼の新たな一面を引き出してくれる作品に沢山巡り会えることを願っています!

 

 

●武器⑤:愛され力の波及範囲

この項では特に、作品に増子さんを起用しようとする立場から考えた際の強みについて書こうと思います。

 

現在の増子さんの知名度は、主に以下のジャンルで高いと考えられます。

avex所属アーティストのファンダム

・特撮界隈

2.5次元界隈

・宝塚界隈

 

まず増子さんはグループに所属する俳優であるので、そのグループのファンが率先して彼の出演作品をチェックします。

10〜20代の女性がファンのメイン層と見受けられますが、男女混合グループであること、avex所属アーティストという特性もあってか、男性ファンの比率はジャニーズのそれよりも多いというのが、ジャニオタでもある私の所感です。

彼以外のメンバー、以前所属していたグループのメンバー、さらには所属グループと関わりの深い先輩グループのファンにも、増子さんを応援している人が少なくありません。

この点は個人で活動する俳優と比較して、出演作いかんを問わず継続的な注目を得られる要因となっているはずです。

 

『ゼンカイジャー』への出演によって、グループのファン層とはかなり異なる層からも人気を博しました。

インターネットで毎週ニチアサを盛り上げる大人世代の男女から、戦隊作品がメインターゲットとする子ども世代とその保護者などがその大部分かと思われます(これは特撮界隈への造詣が浅い人間の発言です)。

 

私自身が増子さんを知ったきっかけの『テニミュ』は、2.5次元界隈の中で知らない人はいない、ともすれば界隈外の一般の方も名前を耳にしたことがあるようなビッグタイトルです。

作品自体は見ていなくとも、共演者やオタク繋がりで知っているという人も増えてきているでしょう。

 

それから2022年に出演したドラマ『合コンに行ったら女がいなかった話』を通して、共演相手の元タカラジェンヌさん方のファンにも認知が広まりました。

現在出演中のミュージカル「東京ラブストーリー」の客層、グランドミュージカルのファンもそこに重なってきていると予想されます。

 

マルチに活躍されているがゆえに、ジャンルの垣根を超えた知名度を着実に獲得しつつある増子さん。

役者の持つ影響力が重視される場面では、こうした部分も強みとなると考えます。

何より増子さんの愛され力は、共演者の発信を見ていれば一目瞭然です。

エンタメ現場の皆様、愛され人間こと増子さんとお仕事してみませんかどうですか!

 

 

●こんな役柄の増子敦貴が見たい

前項までちょっと真面目に頭を使ってしまったので、ここはもう私の願望を好きに書くだけの欄にさせてください(?!)

 

まず、さっきからずっと言い続けている殺陣が活かせる作品!!!

増子さんの鋭い眼光や歯を食い縛る表情を浴びたいので、身内あるいは恋人の命を奪われた男のどシリアス復讐劇とか見たいです。

 

増子さんご本人が言い続けている学園モノも欲しい〜〜〜〜

おちゃらけ落ちこぼれくんも可愛いけど、やっぱ何考えてるかわかんないミステリアスな生徒が見たいな〜最終的になんかの事件の黒幕って正体だととても癖。

 

あとは泣けるラブストーリーも。増子さんは作画が二次元なので、少女漫画の実写化世界に存在してほしい。本心を隠してヒロインに尽くしちゃう当て馬だと私が嬉しい。

 

妄想は尽きませんが、だらだら書き続けるわけにもいかないのでこの辺で切り上げておきます。

兎にも角にも増子さんが、こんな風に夢を膨らまさせるような俳優さんであることが伝わればいいな。誰に?

 

 

ここまでお読みくださった方、本当にありがとうございます。

結局全然読みやすい文章にできていませんでしたが、時間の無駄だったなと思われていなければ幸いです;;;

 

改めまして増子敦貴さん、お誕生日おめでとうございます!

今年も沢山の素敵な出逢いに恵まれますようお祈りしております🤞🏼💫

 

 

最後に。本稿のタイトルにお借りした「リスク穿つ防衛策は“攻”で示す」というフレーズは、こちらの楽曲で増子さんが担当している歌い出しから来ています〜

open.spotify.com

増子さんの歌声、GENICメンバーの小池さんが書かれた歌詞、音楽のグルーヴ感……どれをとっても爆イケな、私の最愛ナンバーです!

プレビューで聴ける「もう離さないよ」の部分が増子さんです。是非お聴きください♡

 

 

 

 

 

立石さんのルドルフ解釈がもう天才……って話

ステージグランプリvol.18で俊樹くんが話してくれたルドルフの人物像の中に「誰もが羨み憧れるような立場だけれど」という文言があることに感極まって書いてます。エリザベートのネタバレ有。

 

 

ルドルフの皇太子たる立場が羨み憧れられている、というような描写は、わたしが知る限りのエリザには特になかったはずなので、わたし的には結構新鮮な着眼点だったんですが

ルドルフが「ママ(=エリザベート/シシィ)の鏡」であることをふまえると、確かにそうだよね…………って思った。

 

皇后というシシィの立場が羨み憧れられるものであることは『ようこそみなさま』で描かれているし

『エーヤン』で市民の人気を博する描写もあれば、『ミルク』で困窮し憤激する市民と対比的に描かれるシシィの美の追求からは羨望を超えた嫉妬を向けられることも推し量れる場面もあって。

精神病院や別荘のシーンでは、そんな自分の皇后としての立場に自分の求める幸せが伴わないことを憂いている。

 

そういう、世間が想像するその立場に生きることのイメージと実際そこで生きて感じるものの乖離、さらにそれを理解してもらえないことによる孤独がシシィを苦しめていて、

だからこそ『エリザベート』という作品はシシィのことを他者が語るという形をとる物語になっているのだとわたしは思っています。

だから俊樹くんが前述の言葉の続きで「ルドルフの持つ光と影」に焦点を当てて演じようとされていることを知って、シシィの描かれ方と重なるルドルフ…………!!!!!って既に限界まで高まってる期待値が限界突破してしまいました。

 

俊樹くんって、闇属性のキャラクターを発光させる天才だと以前から思っていて(発光男子)(黙りな!)

幸村くんとかセバスとかお静ちゃんとか、

RJのティボルトや遠矢もある種そうかな、

なんかそういう主人公と敵対する″闇″を俊樹くんが演じると、内から溢れ出るキラキラの強度がものすごい。

それは「闇属性の役なのに闇を薄めて光属性にしちゃう」ということではなくて、「闇だけど眩しいくらいの華がある」という感じ。

事実例外として、朗読劇逃げ恥の平匡さんはめちゃくちゃ陰だった。削ぐべき華は削げるってこった。

 

そんな俊樹くんが、ルドルフの光と影を表現してくれるなんて楽しみすぎるにも程がある…………

多分わたしと同じように、ルドルフは物語を通して「影」だっていう印象を持ってるひとが多いんじゃないかと思うので、俊樹くんのお芝居が新たなルドルフ像を見せてくれるかもしれない。よく俊樹くんのティボルトがそう言われてたみたいに。

 

ルドルフというキャラクターは、シシィと似れば似るほど「自分もママみたいに国を救えるかもしれない」という希望がリアリティをもって見えて、その分シシィとのすれ違いやその後に訪れる結末との落差が辛くなる。

だからルドルフは美青年であればあるほど、美貌で国を動かし美に執着するシシィと「鏡同士」の息子であることの説得力が増すんですよね。まあ勿論ルドルフは自分の美貌で国を動かそうなんて思っていないだろうけど。

 

シシィ同様、もしくはそれ以上に、立場というものに雁字搦めにされるルドルフの人生を、俊樹くんがどんな風にお芝居に落とし込むのか。

それを目の当たりにすることができるはずの日まで、もうあと2ヶ月!ウワーーーー!!!!!!

 

 

……Showcase K、インタビューもグラビアも最高でした。ありがとう植ちゃん。

「夢のなか出会えたなら死んじゃっていい」/『チョコレート戦争』

 

※舞台「チョコレート戦争 ~a tale of the truth~」本編およびドラマ「チョコレート戦争」、ミュージカル ロミオ&ジュリエット(2021)パンフレットのネタバレがございますのでご注意ください。

 

 

214日、バレンタインデー。

すなわち篠田康太くんの命日。

そのことにかこつけ、彼について自分の中で消化できていなかった部分を整理しようと思い立ちました。

 

『チョコレート戦争』という作品は、解釈するのが難しい物語だなあと思います。実際、演者である古谷大和さん、植田圭輔さんが舞台のコメンタリーで解釈に頭を悩ませたという内容のことを仰っていました。

しかしパンフレットに綴られた脚本家さんの言葉を読むと、篠田くんの考えを篠田くんではない我々が理解できずに終わるのは、意図したうえでのことのようです。何故なら、「『もう会えなくなった人』の声を聞くこと」は出来ないから。

そのため、どんなに考えを巡らせたところで正答には辿り着けないということを前提に、考えていきたいと思います。

 

ドラマから舞台にかけてストーリーが展開された末に、残された謎は大きく二つ。

「なぜ篠田康太はDust Kissを辞めたのか」

「なぜ仁科先生宛のチョコレートを食べたのか」

わたしの理解力読解力が足りないだけかもしれませんが、この二点を軸に考えさせてもらいます。

 

 

まず、「なぜ篠田康太はDust Kissを辞めたのか」

篠田康太(立石俊樹)は学園に転校してきてから、その佇まいで日に日に注目を集めるようになり、バレンタインで最もチョコレートを貰った学園一の人気者として先の芸能活動が保証される通称『キング』確定と噂されていました。

その存在感に目をつけた村木乃亜(古谷大和)に誘われ、アイドル部としてDust Kissというグループを結成する。しかしデビューの話が舞い込んだその日、篠田は突然グループを辞める。メンバー達は勿論のこと、学園中の者がその心を理解できず、最も人気を博していた彼は転がり落ちるように孤立してしまう。そのことが後に彼の身に悲劇をもたらすと言えるわけですが、篠田くんは最後までその心の内を明かしませんでした。

ただ、本人はグループを辞めた理由を訊かれて以下のように述べています。

 

①芸能事務所POPLIFE・辻雅樹への反抗、復讐

辻雅樹(小早川俊輔)はDust Kissをデビューさせようとした人物であると同時に、ドラマの主人公でありアイドル部の顧問であった仁科先生をかつてアイドルとしてデビューさせようとしたものの、その夢を絶つという形で若かりし頃の仁科先生を挫折させた存在でもあります。

このことを知った篠田くんが、自分が辞めることで「先生の代わりに」辻に反抗・復讐しようとしたことを、「僕が勝手に思ってしたことです。気にしないでください」という言葉を添えて先生本人にほのめかします。

後ほど詳しく書きますが篠田くんは〝大人〟に振り回され傷ついた過去があり、そのせいで(多分それだけではない)(これも後で書く)人生に対して結構極端な諦観を抱いています。

子どもの夢や人生が大人によって壊されることに強い嫌悪感をもっていることが、まさにそうした仕打ちを身近な存在に行い、自分達にも行おうとしているのかもしれない男への復讐に至らしめた。実際、彼の脱退によってグループは壊滅し、辻の構想したDust Kissデビューは夢に消えた。そう考えれば、篠田くんの行動は突飛ではあるけれども腑に落ちなくはないように思えます。

 

Dust Kissが「大好きで、大切だから、その時のまま残しておきたかった」

関係も良好で活動は順風満帆、そんな中で納得のいく理由説明もない脱退など思いもよらない出来事だったからこそ、メンバー達は篠田くんに激しく憤り、理解できず、彼を避けるようになる。

辞める時も辞めてからも、篠田くんはグループとそのメンバーのことが「好き」だった。そのことがかえってグループを辞める理由になったのだと本人は言います。ここに、先に少し述べた彼の人生観が表れています。

篠田くんは両親の離婚で弟と引き離された経験をもっています。さらにこれはドラマでは一言も触れられず舞台で初めて明かされた事実なのですが(本ッッッ当にびっくりした……)篠田くんは生まれつき心臓に疾患をもっていて、余命宣告をされていたといいます。

自身が学園中から人気を集めていてキング確定と噂されていることは認識していた篠田くんですが、彼はそのことを「くだらないって思います」と一蹴。それに続いたのはこんな言葉でした。

「いま僕を好きだって言う人が、5年後、10年後、もっとずっと先になっても、そう思ってますか?」

「みんなそんな心は忘れていくと思います。自分でも気づかないうちに」

人の心が、誰かや何かを「好き」であるという気持ちが変わってしまうことを、篠田くんは両親の離婚とそれによる家族の断裂によって悟り、そういうものとして忍受してしまったのかもしれない。そしてそれを遠くない将来に命を落とす自分にも当てはめ、たとえ今どんなに愛されていたとしても愛され続けるはずがないと考えていたのかもしれない。

「どうせ変わっていくんです。永遠なんてない」、そう零した篠田くんにとって、自分が、お互いが愛するDust Kissもその愛を失って朽ちていってしまうのではないかと恐れることは必然で、好きになればなるほどその喪失への恐怖は大きくなる。「もう変わっていくのは見たくなかった」という言葉は、仁科先生が考えた通り、そうした篠田くんの生い立ちに基づく人生観が生み出した恐れを意味していたのだろうと思われます。

自分が辞めてもDust Kissが続いて、愛した形が変わってしまう様を見る前に自分の余命が尽きると思っていたのか、それとも自分の脱退でたとえグループが崩壊しても、辞めて離れることで自分の中のDust Kiss像は固定され、形を変えるのを見なくて済むと思っていたのか、真意はわたしには推し計れません。

ただ、メンバーの皆がそれほどまでに激昂してグループ壊滅状態になったのは、単に篠田くんの行動が理解に苦しむからだとか、デビューの話が頓挫するからだとかだけじゃなくて、篠田くんなしではグループが成り立たなかったからだといいなって思います。

もし篠田くんが自分の考えをちゃんとメンバーに伝えていたら、皆は理解してくれたのか、理解した上で手を離してくれたのか、離してはくれなかったのか。篠田くんは離してほしかったのか、離さないでほしかったのか。その全部がわからなくて、わからないから怖くて、だからわかろうとしないまま、わかってもらおうとしないまま自ら手を離してしまった篠田くんが切なくてたまらない。

 

今まで書いてきた内容を超ざっくりまとめると、篠田くんがその経験を通して培わざるを得なかった人生観が、大好きなグループを辞め大好きなメンバー達と離れるという選択をとらせたということ。そしてその元凶は、篠田くんや仁科先生を始めとする〝子ども〟達の夢を奪い失望させる大人達であるということ。

舞台のラスト、Dust Kissのステージが大人達の都合で潰されそうになるところからもわかる通り、この作品はそういった大人と子どもの対立構造を描いていて、その中でも「永遠なんてない、変わってしまう。誰かのせいで、時間のせいで」というように人生を悟って命を落とした篠田康太という子どもの姿を描くことで大人にその在り方を問いかけているのかなと、ドラマのサブタイトル「朝に道を聞かば夕べに死すとも可なり」(=「朝に人としての大切な道を聞いて悟ることができれば、その晩に死んでも心残りはない」(引用元:朝に道を聞かば夕べに死すとも可なり(あしたにみちをきかばゆうべにしすともかなり)の意味 - goo国語辞書)からも考えました。

 

余談ですが……篠田くんの直接の死因となった「重度の猫アレルギー」、これって篠田くんが大人の身勝手さに酷く拒否反応を示していたことの暗喩なのかなと勝手に思っています。というのは長谷川由和(杉山真宏)の母親の不倫相手が飼っている猫が、由和を傷付けた大人達の汚さを象徴しているのではっていう思考です。すみません、猫を貶めるつもりは全くもってないんですけれども!!!

由和の行動と篠田くんの行動が不幸な形で重なって篠田くんは帰らぬ人となってしまうわけですが、大人に傷付けられ反抗しようとしたという点でこの二人自身も重なっているんですよね……

 

 

一個目の謎について書きすぎた!!!!ので二個目はさくっとまとめたいと思います(できるのか?)

 

「なぜ仁科先生宛のチョコレートを食べたのか」

これは舞台の劇中でも久保先生(植田圭輔)やDust Kissのメンバー達が頭を悩ませた謎ですね……

自分の寿命を知っていた篠田くんにとって、愛する人に想いを伝えようとする姿が「羨ましく、寂しくなったのかもしれない」。

子どもっぽいところがあるから、単純に仁科先生を「からかいたかったのかも」しれない。

こういった憶測がメンバー達の間で交わされます。どっちも有り得るような、考え難いような……という感じで結局わからず仕舞いでしたが、どちらからも導き出せるのは「篠田くんも本当はずっと愛されたかったんだろうな」という推察かと思います。言葉にすると一気に陳腐になってやだ〜〜〜〜〜〜!!!

 

先程、篠田くんは自分が『キング』候補であること、バレンタインにチョコレートを貰うことに興味がなく、それは愛が永遠ではないことを悟っているからだという話をしました。

でもそれって、またこれも繰り返しになりますが、篠田くんの生い立ちからつくり上げられてしまった諦観であって、篠田くん自身の想いとは別物だと思うんです。頭で考えていることと、心で感じていることは異なり得る。舞台で篠田くんが「僕はいますか。僕はどこに」と久保先生に問いかけ、「みんなの中に。みんなの夢の中に!」と言われて嬉しそうに綻ぶことがその証拠で。篠田くんは、自分の諦念を言葉にして、行動に移して、自分に言い聞かせながらも本当はそれを覆してもらいたかったのかもしれない。愛されることへの不安を、取り除いてほしかったのかもしれない。

『In your dreams』の篠田くんパート「僕はずっと夢見てた」は「愛されること」にかかってるって解釈はきっと、こじつけとも言い切れない。

そもそも〝アイドル〟というのは、人気商売の中でも特に「夢を与えること」と「愛されること」が重視されるものだとわたしは思っています。元々アイドルに興味のなかった篠田くんが、村木くんに誘われてすぐに首を縦に振ったのは、弟を大学に行かせる手段としてだけでは当然なく、「誘われて嬉しかった」「必要とされたかった」という劇中で述べられている理由に加え、夢を与えて、愛される存在になることに惹かれたんじゃなかろうか。

篠田くん、仁科先生に対して「先生の小説、面白そうですね」って言ってくれるんですよね。舞台で仁科先生は幼い頃からの夢だった小説家になるためにニューヨークに行っていますが、アイドルとしての挫折から夢を見ることに臆病になっていた仁科先生の背中を押してくれたという意味でも篠田くんは夢を与えてる。それも子ども(時代の仁科先生)の夢を。

それと個人的に、舞台で吉川優(小南光司)と篠田くんが両想いだった(?)という要素が突然放り込まれたのがちょっと不思議だったんですが、ファンがアイドルに向ける憧憬、友人同士の親愛、兄弟間の家族愛、そして本命チョコレートを渡すような慕情……っていう色々な愛情の形を篠田くんがちゃんと受けていたことを表現したかったのかな?わかりません(投げるな)

とにかくこの舞台のテーマとして、子ども対大人という構図ともうひとつ、篠田くんが望みながらも諦めていた「永遠の愛」が決して夢物語ではないというメッセージがあるのかなあというのがわたしの解釈です。

 

最後に書き留めておきたい言葉があります。

 

生きていても愛がなかったら死んでいるのと同じだし、命が終わっても愛は残る。だから僕は、愛をもらい、愛をあげたいと思います。

 

作中の台詞ではありません。

何かの作品の台詞でもなければ歌詞でもありません。

これ、チョコステの数ヶ月後に上演されたミュージカル『ロミオ&ジュリエット』(2021)のパンフレットにおける、「あなたにとって"愛と死"のイメージとは?」という質問に対する立石俊樹さんの答えなんです。

これを読んだ瞬間に、彼が当時つい最近まで演じていた篠田くんのことがよぎりました。

孤立してしまった篠田くんは愛されている実感がなく、Dust Kissとそのメンバーへの愛も表に出せなくなって、愛は色褪せるものだと考えていた。その時点で彼は生きていても、死んでいるのと同じだった。

けれど久保先生から、自分が死んだ後もなおみんなに愛されていること、みんなを変わらず愛していると本人達も知ってくれたこと、色褪せない愛もあるということを教えられる。そのとき現実世界ではもう篠田くんとみんなは会えない、でも「みんなの中」で、「みんなの夢の中で」生きている。

 

「夢のなか 出会えたなら 死んじゃっていい」

 

In your dreams』のこのフレーズを篠田くんが歌い上げた意味が、彼を演じたひとの考え、言葉のおかげで理解できた気がします。

命が終わっても愛は残るから、愛があれば死んでもいい。

大人に抗い、愛を諦め、人生を儚んでいた篠田くんが、今はそう思って安らかに眠って、素敵な夢を見られてたらいいな。

 

『チョコレート戦争』というタイトル、これはチョコレートが愛を象るバレンタインを舞台に、子どもが大人と闘う物語だったからかなっていう強引なまとめ!初めてタイトルを聞いた時には想像もしなかったお話でした!わたしはとても好きです!おわり!

 

 

 

 

 

……………おわりません!!!!!!!!!

 

ドドド蛇足ですが好きなことを書きます。

わたし、篠田康太という役は俊樹くんに物凄くハマり役だったと思っていて。

チョコステのレポでお見かけしたんですけど、アドリブで質問する流れになった時に篠田くんが「後悔しないように生きるためにはどうしたらいいと思う?」という内容のことを聞いたらしく。

これって篠田くんの台詞としてとても自然だけど、それと同時に俊樹くん自身の人生観が色濃く出ているように思います。

俊樹くんは歌手になる夢を諦めきれないまま消防士として働いていたところ、ふと自分がおじいちゃんになったときのことを想像して。後悔を抱えたままは絶対に嫌だなと思ったんです(引用元:https://lp.p.pia.jp/shared/cnt-s/cnt-s-11-02_2_f4dd4c3c-d5e5-4465-a84a-d30b30a83c46.htmlというのがあって歌手に、そして役者になっているので。逆に言えば、俊樹くんの考え方は篠田くんの考え方に重なる部分が結構ある気がします。篠田くんはかなり極端だなと思うけれども。

声やビジュアルの透明感、瞳の煌めき、現世に存在するのかしないのかどちらとも確信のつかない、ふわっと消えてしまいそうな雰囲気……佇まいからしても篠田くんにぴったりだけど、それ以上にピュアさとか人の理解を超えた言動とか(褒めてます!)、死を意識して時間を儚み愛を大切に生きてるところが驚くほどリンクしてるなあって思いながら観てました。

 

〝大人〟というものに振り回されたり押し潰されたりしそうになりながら、それに反抗して生きようとしているような青年を演じる俊樹くんが個人的にすごく刺さるんですよね〜……上に載せたパンフレットの文言が出たR&Jのティボルト然り、春組第二回公演の至然り。

そうなってくると確実なのが、皇太子ルドルフ…………絶対刺さるよな!?!!!??!

 

達観した大人の考えと、天真爛漫な子どもの心を併せ持つ俊樹くんが、大人になることを強いられる子どもや大人になりきれない大人を演じる姿、今後もお目にかかれる機会がありますように!

要約すると「イケコせんせいありがとう」になるだけの駄弁

 

 

 

ティボルトの立石俊樹は2.5次元界の新星らしい輝きと伸びやかな歌声が印象的

 

小池先生によるこの紹介、何度読んでもうれしい…………

パンフに記載されてるってことはすなわちオーディション〜本番前の評価なわけで、そこに目をつけて抜擢してもらえたんだなっていうのがわかって。恐らくルックスだけじゃない本質的な「輝き」という部分について、宝塚の華々しく美しく輝いておられるジェンヌさん方に目が慣れているであろう先生から言及される立石俊樹さん、只者ではないのでは?というきもちになる。

それと先生って若手の才能発掘に力を入れてるからか2.5……特にテニミュに結構好意的な印象があって(例:稽古場でラケット振らされるテニミュ出身グラミュ俳優たち)、俊樹くんが活躍しているフィールドを尊重してくれているんだなというのが伝わってくるのもこの一文の好きなところ。

 

で、ここから本番を経て最終的に先生の目にどう映ったのか、めちゃめちゃに気になってどきどきしながら円盤のインタビューを見た結果。

 

まず俊樹くんとの最初の出会い的な話、コンサートで観て〝ああ歌えるんだな〟とってこれたぶん'19年の恋ブロ(それか'20ノスワン……だけどそんなピンポイントなことある?)だろうからその時には既に俊樹くんが先生の中で「歌える」と認識されてたことに鳥肌が立ったし、生執事も観たと聴いて?!ってなって、からの稽古中に一番伸びたのは彼かもしれないでもう、胸を押さえて倒れた。

 

まあ普通に芝居してるときはそれはそんなにわからなかったんですけど(わたし「正直でワロタ」)、本番を観ていて日々どんどん上手くなっていく

プロの歌手であるWキャストの吉田くんの歌を聴いて真似するのではなく自分なりに音楽的に拓かれていったんだなというのを稽古の時と比べると感じる(※要約)

 

そう!!!!!!!立石俊樹さん、公演を重ねていくうちにびっくりするくらいお芝居が変わるんです!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

なんてわたしなんかが言うまでもなく演出家さんからすれば一目瞭然だっただろうけれど、俊樹くんの止まることの知らない向上心ゆえの試行錯誤がしっかり先生の目に留まっていたことを知れて、テレビの前でリアルにスタオベした。

だって俊樹くん、「最近何にハマってますか??」ってインスタの質問箱で訊かれて、「色々な国のティボルトを見ること」って答えてるんですよ、それも初日から1ヶ月くらい経った時期に。そこまで来たらもうある程度芝居プランは固まって、あとは板の上で生まれる感情で動くという感じなのかなと思いきや、役の在り方、表現の仕方を模索し続けて、しかもそれに「ハマってる」という……そのくらい夢中になって追求した成果が形となって舞台上にあらわれたこと、公演期間にパブサで沢山見たフラットな視点からの感想でもよくわかってたけど、演出家さんの言葉でそう語られるのは一つのゴールというかなんというか、正式に賞が授与された感?(???)とにかく良かった〜〜〜😭って思ったわけなんだけれども。

 

とても〝あっ、こんなにここまで表現できるようになったんだな〟とすごく感心するティボルトになりました

 

最後のこれがね、ん〜〜〜〜〜どっちだ〜〜〜〜〜〜〜?!?!!てなって。

というのはこれって勿論褒めてるんだろうけど、純粋に伸び代を評価してる風にも、表現できるようになるまで時間を要するって捉えられた風にもとれるな……という穿った見方をしてしまい、今後どうなるかと思いを巡らせてまたどきどきに苛まれることに…………

RJってその特性上、この人にこの役演じさせたらどうなるかな〜?っていうお試し的な感じのキャスティングがある程度許されているグラミュだとわたしは思っていて。歴代のキャストを見ると今グラミュの第一線で活躍されてる方が多いけど、そうなるとも限らないというか。だからここで終わらずに、何か次の作品にも呼ばれたらいよいよグラミュ界参入って言えるんじゃないかなっていう思いのもと、嬉しい報告が聞けることを祈ってた。

 

報告、きた。

円盤発売から2ヶ月も経たずにきた。

控えめに言って爆発した。

 

エリザのルドルフなんて、トップレベルで演じてほしかった役だが!?!!??????!!?!!!?😭😭😭

 

正直RJへの出演決まったあたりからずっと期待はしていたし、「仕事の関係で」と言って突然金髪にした時はまさか……?!って沸き散らかしたし、「早く皆さんにお伝えしたい情報解禁があると聴いてさらにジタバタしたし、エリザ再演の公式匂わせが始まった日から間違えて2限開始の1時間前にzoom入って待機する(そのときのわたし「教授もエリザ解禁待機してて授業忘れてんのかな😄」)くらい気が気じゃなかったけど!!!!

 

ほんとうに、げんじつに、なってしまった。

俊樹くんがRJで見せたものと、恐らくオーディションで見せたものが、この役を射止めた。

先生が俊樹くんにミュージカル俳優としてのポテンシャルと、この役との親和性を見出してくださった。

 

それってつまり、グランドミュージカルが好きな人なら大体知ってるルドルフという役を演じさせたい、今後のミュージカル界で活躍する俳優に育てたい、そう俊樹くんが小池先生に思わせたということ……

 

闇が広がる作品でわたしの世界ありえんほど明るくなってんけど!?!????!!!!?!!?

 

ミュージカルをもっとやっていきたいという想いを着実に実らせていく俊樹くんの姿、かっこよくてまぶしくてくらくらする。

その想いを抱くきっかけになったのがM!での中川晃教さんの歌だという俊樹くんにとって、M!の演出家である小池先生とお仕事が出来るって特別なことに違いないし、小池先生の作品はわたしにとっても特別だから、誇張なく至上の幸せをいま享受してる……

 

エリザは2020の時に全公演中止になっていて、今また予断を許さない状況になってきてもいるから、実際に舞台を観ることができる保証はないけれど、俊樹くんがルドルフ役に選ばれたという事実だけでわたしは結構もう心が満たされてる。いや当然是が非でも観たいが!!!!!!!!!!!!!!!!

 

期待に応えたいというか、自分の持てるもの全てを出し切りたいと思わせてくれる方だなと思いました 引用元:https://news.mynavi.jp/article/20210514-kurobatateishi/ 

RJのオーディション時点でそう感じて、先生独特の指導も「好き」だって感じられる俊樹くん(これはファンミのレポで拝読しました)が、エリザでまた先生の演出を受けてミュージカル俳優としての大きな階段を上るのかと思うと本当に楽しみで仕方がない!どんなルドルフを届けてくれるのか、秋まできっと妄想が尽きない!!

 

改めて立石俊樹さん、エリザベート出演決定おめでとうございます!!!

 

 

 

駄弁の最後に思い出としてこれ貼っておこ。

 

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「推しが金髪にしたからルドルフかもしらん」との妄言をわたしに聞かされていた旧友から、情報解禁直後に爆速で来たLINE。愛してる、アイラブユー、サランヘヨ、ジュテーム

 

 

春の言の葉(トルライ春 挨拶まとめ)

MANKAI STAGE『A3!』   Troupe LIVE SPRING 2021 🌸

全公演配信を見ながら文字起こししたものです。最初と最後の挨拶+αで好きだったMC。

 

8/18

《OP》

咲也「MANKAIカンパニー春組でーす!」

 

真澄「監督、今日も……」

シトロン「ペンライトがとっても綺麗ネー!」

綴「真澄喋ろうとしてるから!」

真澄「俺と監督の時間邪魔するな。監督、監督、聞いて!」

綴「聞いてる聞いてる、聞いてるよ」

真澄「言いたいことがある。……今日もアンタは可愛い。俺は、今日をずっと楽しみにしてた。……今日は、アンタから目を離さないから、アンタも俺のことだけを見てて」

 

綴「監督!新しい季節が巡ってきました!正直、こういうライブっていうのは……こう……なんて言うんですかね、恥ずかしいというか、照れる気持ちはあるんですけど」

シトロン「何でダヨ!」

綴「いや別にいいでしょそれは、おかしなこと言ってないから!監督と、この春組の皆と一緒に最高の時間を過ごせたらなと思います、今日はよろしくお願いします!」

 

至「監督さん、久しぶり。元気だった?……はは、まあ俺はもう既にヘトヘトだけど」

綴「早いっすねw」

至「帰っていいかな?もう、大丈夫?帰っても」

咲也「ダメですよー!笑」

真澄「いいわけがない」

シトロン「ゲームする気ネ!」

至「まあ、帰んないんだけど」

シトロン「(隣の綴に)何でダヨ!」

綴「いや俺言ってないから!」

至「まあとにかく、今日のためにたくさん稽古してきたから、監督さんに楽しんでもらえたら嬉しいな。今日は俺もHP無くなるまで頑張るから、ラストまでよろしくね」

 

シトロン「カントク、会えてとっても嬉しいヨ。声は出せないけど、拍手で盛り上げてほしいネ。皆で練習するネ!拍手の練習するヨ!拍手の練習って何ダヨ(綴たたく)」

綴「いやもういいでしょそのくだり!スッといってくださいよ次!」

 

 

《ED》

シトロン「カントク。今日はカントクの笑顔、たくあんたくあん見られてとっても嬉しかったヨ」

綴「『たくさんたくさん』ね?」

シトロン「おにぎり食べたくなったネ」

綴「ああおつまみとして?みたいな?ことかな???」

シトロン「カントクの笑顔は、ワタシ達の元気の宮本武蔵ネ」

綴「巌流島か。元気の源、な!」

シトロン「そうとも言うヨ!」

綴「そうとしか言わないよ!」

シトロン「遠いところからツッコんでくれるヨ。離れていても繋がってるネ、カントク。これからもずっと支えてほしいヨ。大好きダヨ」

 

至「監督さん、今日は本当にありがとう。正直このライブ、最後まで出来るか不安だった。それもこんなに曲数もあるし、歌もダンスも芝居もあるから、まあ出来ないんじゃないかって思ってた。でも、こうして、稽古頑張って、監督さんに会えて良かったなって思う。初演の時は劇団辞めるとか言って……まあでも春組の皆と、監督さんにそそのかされてやってきたけど、でも本当にやってきて良かったなって思ってる。本当に、今日はありがとう」

 

綴「監督、今日は本当にありがとうございました。初めの方に恥ずかしいとか言っておきながら、本当に今日という日が楽しくて、そんなことも忘れて、全力で楽しんでいました。脚本の中だったり、物語の中じゃ見つけられないような幸せを、監督と春組の皆と過ごすことができて、本当に嬉しかったです。今日は本当にありがとうございました」

 

真澄「監督。今日はありがとう、楽しかった?……今日は俺にとって特別な日になった、何故なら(カレーパンでの手話をやりながら)アンタと付き合うことができたから」

綴「いや、まあ、そうね」

真澄「でも、そうじゃなくても、俺はアンタといれる毎日が、毎日が記念日。ねえ、一番後ろの監督の顔まで、絶対忘れないで帰るから。あと、カメラの向こうのアンタともずっと目が合ってるのわかってる?これからも俺はアンタのことだけを見てるから、アンタも俺のことだけを見てて。今日はありがとう」

 

咲也「カントク!今日は本当にありがとうございました。今日のライブが始まって、最初にカントクのペンライトを見た時に、すっごく嬉しい気分になりましたね。すごく綺麗で、この景色を見れるのも、オレら5人がここまで来られたからなんだなって、すごく思いました。そして、本当にこの5人だからこそどこまでも行けるんだなって思います。そしてここまで支えてくれたカントクがいてくれたからこそ、オレたちは満開に咲けるんだなって心から思っています。だから、この先の未来でも、オレたちを満開に咲かせてくださいね、カントク!」

 

 

 

8/19

《OP》

真澄「監督!俺は今日をずっと楽しみにしてた。……なんか、いつも可愛いけど、監督今日は一段と可愛い。もしかして、俺のために今日はお洒落してきてくれた?……頭おかしくなりそう。アンタの髪型も服も、全部素敵似合ってる。今日はアンタから目を離さないから、アンタも俺のことだけを見てて」

 

綴「監督!ついに新しい季節が巡ってきました!あの、こういうペンライトとかっていうのを実際に生で見ると……(客席がペンラ振るのを見て)あっありがとうございます!なんか、こう気圧されてしまう気持ちもあるんですけれども、ここにいる春組と、監督と、画面の向こうの監督も、最高に楽しい時間をたのし……あーー!たのし、ちょっとすいませんね!」

至「楽しすぎたな」

綴「あのー、舞い上がってる!」

シトロン「落ち着くネ!」

真澄「監督を見て舞い上がる気持ちはわかる」

シトロン「落ち着いてるネ」

綴「今日は最高に楽しい時間を過ごしていきましょう!よろしくお願いします」

 

至「(有栖川階段駆け上がり)監督さん、おつ〜〜〜〜〜〜!!!いやーなんかテンション上がってるわ俺。あ、でももう既に瀕死状態だからまだ、マイペースでいくわ俺」

綴「今のマイペース、マイペースがそれだったんですか!?」

至「いやちょっと今の体力使うからマイペースでいくわ。まあでも監督さんはMPがゼロになるまで俺らを応援してね。ラストまでよろ」

 

シトロン「カントク〜。ペンライト持ってない人もいるネ。完売したらしいヨ。ありがとダヨー!!」

綴「そんな物販情報言うことあります?」

シトロン「ペンライトが無かったら拍手してほしいヨ。拍手できなかったら、気持ちを届けてほしいネ。それでもワタシ達に伝わるヨ!よろしくダヨ〜!」

 

 

《サポメン紹介前》

真澄「ここから俺のソロナンバーが80曲続く」

綴「多いな!もたないだろそんなに!」

シトロン「違うネ!シトルンの漫才が8時間続くヨ」

真澄「違う!俺と監督の漫才が8時間続く」

至「せっかくだしさ!このスクリーン使ってなんかやろうよ」

綴「会場の無駄遣い!」

至「なんかない?」

咲也・綴「『なんかない』?!笑」

シトロン「投げっぱなしネ!」

綴「無いなら考えときましょ!」

 

 

《ED》

シトロン「カントク。今日は一緒に過ごせて、とってもとっても幸せだったネ。……時間は、限りあるものダヨ。今はとても大変な状況かもしれないネ。でも、こうやって一緒に過ごしている時間、きっと忘れないヨ。カントクも、ずっと覚えといてほしいネ。これからも、ずっとずっと支えてほしいヨ。大好きダヨ、カントク」

 

至「監督さん。ライブって本当にあっという間だね。まあ、今日を迎えるまで、正直俺にとっては苦手なことばっかりだったけど、まあゲームも我慢したりもしたし、でもその分今日はそれ以上に価値があるものに出逢えたと思う。監督さん今日は本当にありがとう、いつも好き勝手やってる自分だけど、これからもよろしくね。本当に今日はありがとう」

 

綴「本日はありがとうございました。この長い時間、だったように感じるけど本当は実はとっても短くて、それは色んなものが詰まっていたからだと思います。声は出せなかったけど、監督の応援と、何より笑顔があったからこそ、俺たちは疲れなんて感じずに最後まで楽しく走り抜けることができました。本日は本当にありがとうございました」

 

真澄「監督、今日は本当に楽しかった。アンタも楽しかった?……良かった。さっき綴が、監督とのラブストーリーを書いてって言ったら『今度ね』ってステージ上でちゃんと言ったから」

綴「あー言葉の綾、言葉の綾っていうか……!」

真澄「これからの俺とアンタとの日々もすごく楽しみになった。これからも心はアンタと、どこにいても心はアンタと一緒にいるから、アンタは俺のことだけを見てて。今日はありがとう」

 

咲也「カントク!今日は本当にありがとうございました。マスクをしているんですけど、カントクが、でも、それでも笑顔が本当に伝わってくるんです。拍手からも、オレたちを応援してくれてるっていうのがすごく伝わってくるんです。そこでオレたちどんどんどんどん、もっともっとカントクに笑顔になってもらいたいって思うんです。そして、やっぱり舞台っていうのは、カントクがいてくれるからこうやってできるんだなって、オレすごく思うんです。だからこれから先の未来でも、オレたちと一緒に舞台を作ってください!カントク、よろしくお願いします!」

 

 

 

8/20

《OP》

真澄「監督、今日は俺のために来てくれてありがとう。……なんか、まだ始まったばっかりだけど、アンタと作るステージがもう楽しくてしょうがない。アンタはいつも、俺に色んな気持ちを教えてくれる。今日も俺に色んな景色を、色んな気持ちを教えて。今日も俺のことだけを見てて」

 

綴「監督!今日はもう既にすごい楽しんでいる監督の顔がすごい見れて、俺もとっても嬉しいです。こっから、まだまだ、長い、いっぱい続きますけども、余すことなく、一瞬一瞬を最後まで楽しみ尽くしたいと思います。今日はよろしくお願いします!」

 

至「(有栖川階段を駆け上がり)監督さん、おつ〜〜〜〜〜〜!!!やー正直、この景色を見て既にハイテンションだけど、まあこのままいったらちょっと体力やばいからな。監督さん。……今日は俺だけを見てて」

咲也「おお!」

真澄「こいつのことは見なくていい俺のことだけ見てて」

綴「テンション上がってますねだいぶw」

シトロンが喋ろうとするも至が話し続ける

至「まあそうだね。でも今日は会社も休めたことだし、せっかくだから……監督さん」

真澄「もう喋らなくていい」

咲也「すごい今シトロンさんが喋ろうとしてこうやって(手あげて)ましたよ笑」

至「ごめんね。いいよ」

綴「いいんだw」

 

シトロン「(口パクで何か言ってる)」

綴「あっ喋っていいんですよ!声出していい、え?」

ジェスチャーで話し続け、シトロンにつられて監督も拍手

綴「伝わるもんですね!?」

至「言葉がなくても伝わるってやつだね」

シトロン「そうダヨ。カントク、言葉なんていらないネ。カントク、今日は喋れなくて大丈夫ダヨ。笑いたい時は我慢しなくていいけど、応援したい時はペンライトを振ったり、ペンライトが無い人は拍手したりすればいいネ。拍手、痛い人は拍手しなくていいヨ。真っ直ぐ、推しを見ていれば大丈夫ネ」

綴「まあまあまあ、皆のことを見てくれたら嬉しいですけども!」

真澄「つまり俺のことだけ見てればいい」

綴「あーーーわかったわかったわかった」

至「(真澄の前に来て)俺のことだけを見ててくれれ……」

真澄「足踏んでる」

至「ああごめんごめん」

 

 

《ED》

シトロン「カントク、今日はとっても楽しかったネ?嬉しいヨ。ワタシたちも毎日カントクとの思い出作ってるネ。ずっと忘れられないヨ。離れていても、この会場にいなくても、繋がってるネ。気持ち、届いていると嬉しいヨ。ワタシたち、カントクの気持ち受け取ってるネ。これからも一緒に受け取り合って、思い出作りたいヨ。今日は本当にありがとうダヨ」

 

至「監督さん、楽しかったね。正直、今日を迎えるまですごい大変だった。歌もダンスも苦手だし……でも、その分、今日、こうやって皆と、監督さんと会えてる。本当に良かったなって思ってる。まあいつもは言わないけど、いつも好き勝手やってる自分だけど、いつも本当にありがとう。これからも、改めてよろしくね」

 

綴「監督、今日はありがとうございました。今日は春組第3回公演を再演してみて、初めて上演していた時のことを思い出しました。あの時はスランプに陥ったり、春組も咲也をはじめ色んな俺たちらしさを探しながら頑張った公演だったけど、色んなことがあって、いま俺たちはここに立っています。それも全部、監督が支えてくれていたおかげです。本当に、今日は本当に楽しかったです!ありがとうございました」

 

真澄「監督、今日は楽しかった?俺もすごく楽しかった。全部アンタのおかげ。アンタはいつも、俺に新しい景色も、色んな気持ちも教えてくれる。本当にいつもありがとう。ねえ、一番後ろの監督の顔も、今日は覚えて帰る。カメラの向こうのアンタも、ずっと目が合ってんの気づいてる?……これからも、離れてても心は一緒だから。だから、これから先も俺のことだけを見てて。ありがとう」

 

咲也「カントク!今日は本当にありがとうございました。本当に毎日毎日思うんですけども、一日一日がすごく大切だなって、改めて感じます。一瞬一瞬の思い出を、すべて大事にしなきゃいけないなって、当たり前じゃないんだなって、このステージに上がれること、この5人で集まれることっていうのは当たり前じゃないんだって毎日毎日思いながら、これから先も一緒に、ずーっと一緒に、この家族みたいな関係でいられますように、オレはこれからも頑張り続けます。だから、カントク!これからもオレたちのことを、よろしくお願いします!」

 

 

 

8/21 昼

《OP》

真澄「監督、今日は来てくれてありがとう。アンタ、いつも可愛いけど今日は一段と可愛い。その髪も、服もすごく似合ってる。もしかして俺のためにお洒落してきてくれた?今日はアンタから目を離さない。だから、アンタも俺のことだけを見てて」

 

綴「監督!今日は『ライブ』です!脚本家だったり、役者として普段舞台を作ってる僕らですけど、今日は監督と一緒に、ここにいる監督と画面の向こうの監督と、そして春組と仲間たちと一緒に素敵な最高のライブを作れたらなと思ってます、今日はよろしくお願いします!」

 

至「監督さん、おは。早起きえらいね」

綴「早起きっていう時間でもないですけどもう、お昼ですから」

至「ああそっか。でも今日は俺も12時公演に向けて照準合わせてきたきぇら(噛)、きたから」

綴「きたきぇらw照準ズレてましたよ今ちょっと!その照準ズレてましたよ!まだこっからね?」

シトロン「まだ寝てるネ!」

至「そうだな、ちょっと上げてこうかなと思ってるから。はい。…………」

咲也「ええ?!」

至「監督さん。もっと褒めて(真澄風)」

咲也「あっ笑」

真澄「何言ってるの?」

綴「俺も聞きたいんだけどそれはw」

(至、後ろの階段に座る)

綴「あっ終わりでいいですか?!」

至「終わりでいい」

 

シトロン「カントク!おはようダヨ!早起きしたネー!早起き間に合わなかったカントクいるネ。髪の毛でわかるヨ、整えてないネ」

綴「あんまりそういうこと言わないでw」

シトロン「バレてるヨ、何故かわかるネ?(ペンラが)光ってるからダヨ」

至「真澄が今なんか言おうとしてた」

真澄「……いや、どんな監督も可愛いよって」

至「さすが真澄」

シトロン「カントク、甘やかされてる場合じゃないヨ。でもカントク、来てくれてとっても嬉しいヨ。今日はライブ盛り上げてほしいネ!声は出せないけど、拍手やペンライトで盛り上げてほしいヨ。拍手の練習したいネ!痛い人は手を振ってほしいヨ」

 

 

《サポメン紹介前》

シトロン「この後はシトルンの漫才が8時間続くはずネ」

綴「日に日に延びるね?」

真澄「違う、ここから俺と監督のデュエット曲が80曲続く」

綴「監督声枯れちゃうよそれ!」

シトロン「違うネ!5人のコントがあるはずネ!」

真澄「5人のコント?それだけは無いと思う」

シトロン「犬役ネ、犬やるネ!(真澄を引っ張る)」

真澄「監督の犬ならやる」

咲也「至さんが、至さんが……」

至「大丈夫大丈夫」

わちゃる咲也至、真澄シトロンに挟まれる綴

綴「ア゛ーーーーーーーーッッッッ!!!!!ああ!アー!アーー!!!!」

至「え、シトロン、シトロン」

綴「ちょっと聞いてよ、なんで聞いて……」

至「シトロン、俺は?」

咲也「(爆笑)」

シトロン「オー、イタル何やりたいネ?マスミ犬やる、リード、リードやるネ!」

至「あっwお、俺がリード?リード?じゃあ繋ぐわ(真澄の肩に腕伸ばす)」

綴「おい!!!オイ、オイ、オイ、オイ!(至を捕まえる)」

至「あ、飼い主が来た、飼い主が来た」

綴「飼い主じゃない!!!(崩れ落ちる)」

シトロン「あー!飼い主ダヨ!」

綴「ッッこの日のライブは!!!!!もうちょっと短めにって言われたばっかりだろ!!!!!!!!あんまり延ばすなって言われたばっかりだろ!!!!!!!!!!!!」

咲也爆笑、真澄後ろ向く(多分笑ってる)

シトロン「そんなの知らないネ、カントクー!」

至「まだお昼なんだしね?」

綴「もう咲也いけ、俺の喉がもたない!!」

シトロン「怒られちゃうネ」

 

 

《ED》

シトロン「カントク、今日はとっても楽しかったネ。カントク、どうだったネ?……本当に、嬉しいヨ。ワタシ、まだ日本語勉強中、でもカントクの気持ちは、言葉がなくても伝わるネ。いつも、感謝してるヨ。これからもワタシたちのこと、ずっと見守ってほしいネ。約束、ダヨ。今日はありがとダヨ、大好きダヨ」

 

至「監督さん、本当にあっという間だったね。いや、俺もこんなにライブが楽しいって思わなかった。稽古の時は本当に大変だったからね。改めて今回の稽古で思ったのは、初演の時はもう一つ一つの細かいことでギクシャクしてたのが、今回はそんなこともなくて、お互いがお互いを知ってるからこそ、認め合ってるからこそ、稽古もスムーズに進んだし、皆が自然体で自分らしくいられる場所になったんだなって改めて思った。それも全部監督さんのおかげ。いつもありがとう、改めてこれからも、よろしくね」

 

綴「監督、今日は本当にありがとうございました。このMANKAIカンパニーに出逢うまで、出来なかったこととか、自分に言い訳してたこととか、もちろん後悔もあります。でも、それがあったからこそ、春組と監督と今いる仲間たちに出逢えたんだと思うと、それも悪くないなって毎日思います。今日は本当に楽しかったです、ありがとうございました」

 

真澄「監督。今日は楽しそうな顔のアンタが見れて、俺もすごく嬉しかったし楽しかった。一番後ろにいる監督の気持ちまで伝わった。それで、距離なんて関係ないんだなってわかった。改めて、どこにいても、俺とアンタは心で繋がってるから、これからも俺のことだけ見てて。今日はありがとう監督」

 

咲也「カントク、今日は本当にありがとうございました。今回のライブで、初めてソロ曲っていうのをやらせていただけて、最初はオレがソロなんて出来るのかなって不安だったところもあるんですけど、この春組のメンバー皆がオレのことを支えてくれて、いっつも聴いて、聴いた後に『良かったよ』って、『すごく感動した』って言ってくれる言葉が、すごいオレにとって大切な時間で、そしてすごく支えになった時間だったので、あの時間が本当にオレにとって思い出の時間です。そして今日見た景色も、その……始まる時にペンライトがどんどん点いてくのが、桜がどんどんどんどん開くように感じる景色で、その景色を見させてくれたカントクに、本当に感謝しかないです。でも、オレまだまだ頑張りますので、これからもよろしくお願いします、カントク!」

 

 

 

8/21 夜

《OP》

真澄「監督、今日は俺のために集まってきてくれてありがとう。ねえ、この衣装どう?似合ってる?……ありがとう。アンタは今日も可愛い。ねえ、カメラの向こうの監督もずーっと今日は俺のことだけを見てて。もちろん会場の監督も、今日は俺から目を離さないでいてくれる?……約束。ありがとう」

 

綴「監督!また新しい季節が巡ってきました。この新しいTroupe Liveという挑戦の中で、新しい発見だったり新しい喜びがいっぱいあるんだろうなと思って今日この日を楽しみにしてました。最高に楽しみ尽くしたいと思います、今日はよろしくお願いします」

 

至「監督さん、おつ〜。今日は……俺だけを見てて」

咲也「おお〜!」

綴「あれ、聞いたことあるやつだなw」

真澄「いや監督は俺ともう約束をした、俺のことだけ見てるって言ってくれた」

至「じゃあ約束は上書きしようかな」

綴「上書き!?約束の上書き?!小学生じゃないんですかそういうのは」

至「……まあ、ということで」

綴「『ということで』!?!www」

真澄「俺の約束を『ということで』って……」

綴「大丈夫、大丈夫」

至「真澄、悪かったよ。監督さん、ラストまでよろ」

 

綴「シトロンさん、ツボってないであなたの番!w」

シトロン「『ということで』🤣」

綴「便利な言葉じゃないのよ別にそれ」

シトロン「ということで、カントク!今日は一緒に盛り上がっていきたいヨ!ペンライト持ってるカントクいるネ、ありがとうダヨ。持ってないカントクいるネ、ソーリーダヨ。支配人の発注ミスダヨ。完売したネ、ありがとダヨー!支配人も頑張って対応してるネ、なんとか頑張ってほしいヨ。持ってないカントク、手上げたり、拍手したり、手振ったり、好きなようにやってほしいネ。応援してほしいヨ」

 

 

《劇中劇後》

真澄「監督、お疲れ様」

咲也「今日も素敵なアリスだったよ、真澄くん!」

シトロン「楽しかったネ、マスミ」

真澄「監督が楽しそうで俺も楽しかった」

シトロン「ツヅルは疲れたネ?」

綴「いや、あんまり触れないでください……芝居の中ならいいんですけど、終わるとちょっと(白うさ衣装)恥ずかしくなってきた」

シトロン「カントク!似合ってるネ?」

綴「いやちょっと、あ、ありがとうございます(ごにょごにょ)」

真澄「こうやって再演やってわかったことがある。俺、アンタを見てるとドキドキしたりハラハラしたり、たまに苦しくなったり胸がギュッとして、なんか不思議な気持ちになる。わかったことっていうのは、不思議の国のアリスっていうのは、俺とアンタのラブストーリーってこと」

至「全然違うから。不思議の国のアリスっていうのは、ゲームで例えたら、ラスボスと主人公が一緒にカフェをオープンするってこと」

咲也「カフェをオープンするんですか?!」

綴「どういうこと!?」

シトロン「サクヤ、全然違うネ。教えてあげるヨ」

咲也「……ええええええ!?……不思議の国のアリスというのは、アリスが……」

シトロン「違うわ!」

綴「なんでだよまだ言ってない、多分正解言ってくれると」

シトロン「(綴に)タッチ!」

綴「……はあ?」

咲也「鬼ごっこですか!?😆(逃げる)」

綴「(逃げない真澄に)……タッチ」

真澄「永遠にアンタ(監督)を追いかける」

至「真澄はタッチしちゃいけないな」

咲也「早く次の春組公演をやりたいですね〜」

シトロン「(咲也に)タッチ!」

咲也「あああ!ほらほら至さん、タッチ!」

至「(キョロキョロ)……どこ行こう」

綴「『どこ行こう』?!鬼ごっこってそんな迷う遊びじゃないんですけどw」

至「じゃあ、監督さんに……(客席の方に手を伸ばす)」

真澄「(至の前に滑り込んで)俺が鬼みたい」

綴「嘘つくな!もういいですか!?鬼ごっこで揉めんのは小学生までにしといてください!w」

シトロン「ワタシ、タッチされたネ」

綴「いやもう、もういいです」

至が一番上手から一番下手のシトロンのところまではるばる歩いてくる

シトロン「あー!イタル(が鬼)ダヨ今!(嬉しそうに逃げる)」

綴「(至を捕まえて)おい!おい!ハケさせるぞ!!!!」

至「一回やってみていい?」

綴「やってみるとかじゃない無理やりにでもハケさせるぞ、真澄は監督見てないで話進めるよ!」

咲也「ほんとに次の春組公演を早くやりたいですね!」

綴「おんなじこと2回言ったな咲也w次は第4回公演か、どんな脚本にしようかな」

シトロン「主演はもちろんワタシネ!(マントを口元まで引っ張ってる)」

綴「どういう状態で言ってるんすかw」

真澄「次こそ俺とアンタのラブストーリーがいい」

綴「次こそって何?!1回も無いからそんなのは!」

至「でも次はゲーム原作の芝居っていうのもアリなんじゃない?」

綴「急に真面目なこと言うじゃん!」

至「え?ずっと真面目だけど」

咲也「どんな作品になるかはまだわかりませんけど、これからも俺たち春組らしい舞台を一緒に作ってくださいね、カントク!」

よろしくお願いします!と言って皆ハケだす

綴「(至の腕を掴んで)どこら辺が真面目だったか教えてください」

真澄「アンタが鬼で俺を追いかけるパターンでもいい」

綴「ハイハイわかりました!!!!!」

 

 

《サポメン紹介前》

シトロン「この後はシトルンの漫才コーナーが8時間あるはずネ」

綴「8時間もネタ用意してない!」

真澄「違う、俺と監督の鬼ごっこが2時間」

シトロン「どっちが鬼ネ?」

真澄「どっちが鬼がいい?監督が決めていい。俺は追いかけるのも追われるのも別に……🥰」

綴「ちょっと怖いわ!」

至「真澄タッチ、真澄タッチ」

真澄「お前とやるつもりはない」

綴「仲良くしてもらっていいですか、なんでそんな鬼ごっこしにきてるの」

至「(綴に)タッチ」

綴「いやもういいでしょ、やってやったじゃないのよ」

シトロン「オーー!!!!(逃げる)危ないヨ!油断したネ!」

咲也「真澄くん危ないよ〜!(真澄の腕を引いて綴から遠ざける)」

綴「咲也そんなつぶらな目で見つめないでくれ、やらなきゃいけない気がしてくるからそうすると!やる必要ないでしょ!!いきますよ次もういいですか!?(皆来ない)……あれ?!」

シトロン「危ないネ!油断ならないヨ!カントク気をつけるネー!」

至「危険な男だな」

綴、シトロンボーイズのもとへ行くも逃げられる

至「でも監督さん大丈夫、俺が守るから」

真澄「なんで監督も拍手してるの😠」

綴「待って今!!!美味しくないの俺だけ!!!!!ねえ何これ!?!もう行って次!!」

シトロン「美味しいヨ☺️」

 

 

《ED》

シトロン「カントク、今日は本当に楽しかったヨ。ありがとうダヨ。……大変な毎日ネ。でもワタシたち、こうやって楽しい時間過ごせる。カントクのおかげネ。とっても感謝してるヨ。カントク無しじゃきっと生きられないネ。これからもワタシたちのそういう存在でいてほしいヨ。ワタシたちも、カントクを笑わせられるようにこれからもたくさんボケるネ」

綴「あー、ボケだけじゃなくてもいいんですけど……」

シトロン「カントク。今日は本当にありがとうダヨ」

 

至「監督さん、今日はありがとう。改めて振り返ると、俺が劇団を辞めないで芝居を続けたことによって今日はライブってことで、監督さんとこうして会えてる。そして、春組5人と……なんか、初演の時とは全然違った雰囲気で今は自分がいられるっていうのが、すごい俺としても嬉しいし、そういう春組を監督さんに見てもらえるのが嬉しい。改めて、今日は本当にありがとう。そしてこれからもよろしくね」

 

綴「監督、今日はありがとうございました。今日はアリスの再演もやったりとか、皆でわちゃわちゃして、正直……とても疲れました!でも全然嫌な疲れじゃなくて、きっと寝る前に今日のことを思い出して、ふふって笑ってしまうんだろうなって今から思ってます。そんな毎日を作れている春組と監督と一緒で、本当に楽しいです。これからも俺たちのことをよろしくお願いします、ありがとうございました」

 

真澄「監督、今日は楽しかった?……俺も、アンタと一緒にこのステージが作れてすごい楽しかった。まあ何が一番楽しかったかと言うと……アンタと婚約できたこと(カレーパンでの手話)」

綴「捏造だからそれ!無理やりやらせただけだから!」

真澄「今日は特別な日になった。アンタとの毎日は毎日が特別だけど、今日はその中でももっと特別。特別な日を、監督ありがとう」

 

咲也「カントク、今日は本当にありがとうございました。この素敵なステージの上で、皆と鬼ごっこができるとは思いませんでした!」

綴「俺もするとは思いませんでしたよ」

咲也「でもこの5人でこういう風にわちゃわちゃと楽しみながら、追いかけっこしながら、それを監督も見て笑ってくれてるのを見て、オレたちすごく嬉しいんです。このマスクの下からでも伝わってくる笑顔、そしてペンライトを一生懸命振ってくれて、そして拍手も手が痛くなるくらい一生懸命してくれて、それがすごくオレたちの力になるんです。この5人でいられる時間っていうのは、本当に1秒1秒大事に大事に、そしてカントクといられる時間も大事にして、これからもオレたちは全力で頑張りますので、これからも見守り続けてください、カントク!」

 

 

 

8/22 昼

《OP》

真澄「監督、今日を楽しみにしてきてくれてた?……ありがとう。俺も、まだ始まったばっかだけど、もう既に楽しくて仕方がない。アンタが見てくれるから。ねえ、今日はアンタから目を離さないから、アンタも俺のことだけ見ててくれる?……ありがとう」

 

綴「監督!えー、始まってまだ3曲くらいしか踊ってないんですけど、それでも監督が楽しんでくれているのがすごい伝わってきて、俺本当に嬉しいです。俺らも今めちゃくちゃに楽しんでるんで、今日は最後までこの調子で、まだまだ盛り上がって最後まで駆け抜けていきましょう。よろしくお願いします」

 

至「監督さん。(真澄の肩に腕を乗せながら)今日は俺だけを見てて」

シトロン「オー、真似してるヨ!」

真澄「監督はさっき俺だけを見てくれるって約束した」

綴「約束はしてないかな?」

真澄「なのになんでペンライト赤なの?」

綴「ちょっと怖いな、ちょっと怖い」

シトロン「好きにしていいヨ」

至「監督さん。今日は、俺はHPゼロになるまで楽しむつもりだから、ラストまでよろ」

 

シトロン「カントクー、元気ネ?オー、お昼だから拍手に力がないカントクいるネ。バレてるヨ。手抜こうとしてるネ」

綴「いやそんなことない、言い方が悪い」

シトロン「拍手で盛り上げてほしいネ。カントク、今日声出せないネ。コーラ&レモンポン酢できないヨ」

綴「コール&レスポンスね?」

シトロン「だから、拍手や、ペンライトで盛り上げてほしいネ。ペンライトが無い人は、拍手痛い人は、手振ったりしてほしいヨ。約束できるネ?嬉しいネー!ありがとダヨ!」

 

 

《ED》

シトロン「カントク、今日はとっても楽しかったネ?オー、嬉しいヨ。ワタシたちもとっても楽しかったネ。嫌なこと、忘れられるネ。春組といる時間、カントクといる時間、ずっと忘れないヨ。どこに行っても、心は一緒ネ。そう確かめることができる時間だったヨ。いつも感謝してるネ。カントク、大好きダヨ」

 

至「監督さん、本当に楽しくてあっという間だったね。俺自身、今回にあたって大変なことも多かったんだけど、こうやって監督さんと、春組5人と、そしてサポートメンバー、まつも、松川支配人と一緒に」

綴「松本?w」

シトロン「違う人ネ。もう一回最初からやるネ。記憶無くすヨ」

至「(手をパン!)……監督さん。ライブあっという間だったね」

綴「いや本当に最初っからやるやんw」

至「俺自身、大変なことも多かった稽古だったけど、こうやって監督さんと一緒に、春組5人と、サポートメンバーと、『松川』支配人と、一緒にこうやって時間を共有できたことが、とても、俺の中でも、幸せな時間だった。まあいつもあんまり言えないけど、改めて、いつもありがとう。そして、これからもよろしくね」

 

綴「監督、今日は本当にありがとうございました。このライブに向けて、監督と春組5人で色んな稽古だったり、話し合いを重ねてきました。その中で、自分たちが思い通りにいかなかったこととか、自分だけじゃ気づけなかったことを、監督や、4人や仲間とか、『松川』支配人が!気づかせてくれることも沢山あって、その集大成が今日というライブのステージだと思っています。この板の上に立てていること、本当に幸せです。今日は本当にありがとうございました」

 

真澄「監督、今日はありがとう。……あれ、なんか記憶飛んだみたいだから一曲目からやり直していい?」

咲也「ええーーーー!?」

監督拍手

綴「待ってすごい前のめりになってるじゃん」

シトロン「一回一円♪」

至「一期一会〜♪」

綴「カレーパン終わっちゃってるからそれ」

真澄「ねえ、監督。カメラの向こうのアンタも、カメラの向こうでもアンタが俺のこと見ててくれるって分かってたからすごく安心した。それで距離なんて関係ないんだなって分かった。どこにいても、心は繋がってるから。だから、どこにいても俺のことを感じてて。この先も、俺のことだけを見てて。今日はありがとう監督」

 

咲也「カントク!今日は本当にありがとうございました。オレ、すごい思うんですけど、このメンバーで会えたのも奇跡ですし、今日こうやってみんなでステージに立ててることも奇跡ですし、色んな奇跡が重なって、で、監督とこうやって出逢えてるのも奇跡です。だからそういう奇跡が重なって、オレたちは今この場所に立ててるんだなって思った時に、すごい、当たり前じゃないことだなっていうのを感じて。で、当たり前のように舞台に立っちゃいけないんだなってほんとにすごく感じたんです。一日一日をほんとに大事にしなきゃいけないと感じますし、もう、一秒一秒でもほんとに大事にしなきゃいけないと思います。だからこれから先の未来でも、その一秒一秒の大切さをほんとに胸に刻みながら、オレは頑張っていかなきゃいけないって思っていますので、これから先の未来でも、カントク、オレたちを支えてください!見守っていてください!よろしくお願いします!」

 

 

 

8/22 夜(千穐楽

《OP》

真澄「監督!楽しんでる?アンタが楽しそうで俺も楽しい。ねえ、アンタはいつも可愛いけど、今日は一段と可愛く見える。俺のためにお洒落してきてくれた?」

監督拍手

シトロン「オー!」

綴「良かったな!」

真澄「アンタの髪も、服も、すごく似合ってて可愛い。今日はアンタから目を離さないから、アンタも俺のことだけ見てて」

 

綴「監督!また新しい季節が巡ってきました!今日のために春組全員めちゃめちゃ準備してきたんで、最後まで余すところなく楽しんでいってください!監督今日はよろしくお願いします!」

 

至「監督さんおつ〜。今日のために沢山準備してきたし、俺もHPがゼロになるまで楽しんでいくつもりだから、監督さん。今日は俺だけを見てて」

綴「あら」

真澄「違う、監督は俺のことだけ見てるって約束した」

綴「約束はしてない気もするけど……w」

真澄「した」

至「ていうことで監督さん!最後までよろ」

 

シトロン「カントク!会えてとっても嬉しいネ〜!カントク、この後は声出せないけど、ペンライトや拍手で応援してほしいヨ。声出すのは我慢ネ。コーラ&レモンポン酢は我慢ダヨ」

綴「コール&レスポンスかな?」

シトロン「OKネ?ペンライトない人は手振ったりするヨ、OKネ?」

客席各ブロック拍手の練習

シトロン「最後はツヅル一人ダヨ」

綴「なんで?」

シトロン「ツヅル一人で練習するネ」

綴「いや一人だとあれなんで至さんも一緒に……」

シトロン・至「せーの」

至「綴」

綴👏🏻(パチパチパチ)

シトロン「弱いネ」

至「弱いな綴」

綴「そりゃあそうでしょうよ!」

シトロン「もっと強くできるヨ!」

綴「もっと強く?分かりました、いきますよ?👏🏻(パンパンパンパンパン!)」

至「お手本見せようか?」

咲也「えーーーー!?」

綴「いやなんで!?今やってるよね?!」

シトロン「イタルお手本見せてくれるネ!」

綴「俺の何だったの今?」

至「いくよ?😖👏🏻(パンパンパンパンパンパンパンパン!!)」

咲也「おお〜」

シトロン「良かったネ〜〜!」

至「ちょっと……(手痛そう)」

綴「至さんあんまり最初(体力)使うと疲れる、至さん体力ないんだからあなた」

至「やめとくわ」

シトロン「二人とも(に)拍手してほしいヨ、カントク!」

綴「ありがとうございます、なんの拍手なんですかねw」

シトロン「いいネ!その調子で盛り上げてほしいヨー!」

真澄「拍手してるアンタも可愛い」

綴「ああそうですか」

咲也「カントク!今日はオレたち、最後まで全力で楽しむので、カントクも全力で楽しんでください!よろしくお願いします!ラストまで盛り上がっていきましょう!」

シトロン「次の準備するネ〜!」

綴「はい!」

シトロン「行くヨ〜」

咲也「行きましょう!」

至「俺だけを見てて」

綴「あーもういいから至さん!」

咲也「あはは!」

 

 

《ED》

シトロン「カントク、今日はとっても楽しかったネ〜!ワタシたち、カントクの声なくても気持ち届いてるヨ。もっと言うと、ペンライトが無くてもいいネ。拍手が無くてもいいネ。気持ちは、届くものネ。いつもありがとうダヨ、カントク」

 

至「監督さん今日は本当にありがとう。あっという間の時間だったけど、それくらい楽しかったんだなって思う。まあ日々変わっていくものはあるし、でも変わらないものもきっとずっとあると思う。これからも春組を、よろしく。今日は本当にありがとう」

 

綴「監督、今日は本当にありがとうございました。新生春組として、俺達5人が集まって、長い作品だったり、物語を作ってきましたけど、その集大成が今日というステージだったと思います。それもこれも、今日というここに立てているのも監督のおかげです、ありがとうございました。そしてこれからも俺たちをよろしくお願いします」

 

真澄「監督今日はありがとう、楽しかった?……俺も楽しかった。カメラの向こうでアンタが見守ってるってわかったからすごく安心もした。アンタと出逢えたのは運命だと思う。ねえ、心は繋がってるから、どこにいても。だからこれからも俺のことだけを見てて。今日はありがとう監督」

 

咲也「カントク!今日は本当にありがとうございました。カントクの笑顔がすごく伝わってきました。拍手もすごく大きくしてくれて、ペンライトもたくさん振ってくれて、すごくオレたちのこう、がんばるぞー!っていう気持ちになりましたね。そして、カントクがそうやって応援してくれるから、オレたちはこうやってステージの上で輝けます。カントクがいないと、オレたちもやっぱり悲しいですし、うん、カントクがいてくれるからこそオレたちはこのステージで、いっぱいいっぱいたくさんの笑顔を届けたいと思うんです。だからカントクも、これからも、元気で、そして、これからも、オレたちを見守り続けてください、よろしくお願いします。今日は本当にありがとうございました!」

 

 

《ダブルアンコール》

シトロン「カントク。今日は楽しかったネ?オー、嬉しいヨ。泣いたり笑ったり大変な一日ネ、カントク。でも、泣くのも笑うのもとってもいいことネ。カントクのすべてがワタシたちのパワーになるヨ。カントク、…………とっても、大変な、時もあるネ。でも、こういう時間を思い出すネ。そして、季節が巡ったら、また会えるヨ。……また会える、その、それまでの間は、泣いてるよりも笑ってる方がキュートネ。どうかずっと笑っていてほしいヨ。だから、今はサヨナラダヨ。きっとまた会えるネ。いつもありがとうダヨ。……大好きダヨ、カントク。」

 

至「監督さん、今日は本当にありがとう。歌の中でも言ったけど、……そうだな……歌の中でも言ったけど、何か辛い時とかは、今日の時間を思い出して、俺たちの顔を思い出して、俺らも頑張るから、ほんとに、これからもね、元気で過ごして。俺らと、俺らを出逢わせてくれたこと、あの日、監督さんがいなかったら、今日、この時間は無かったと思う。本当に奇跡的な一日をありがとう。そして、改めてこれからもよろしく、監督さん」

 

綴「監督、今日一日、本当にありがとうございました。舞台を作ってるだけじゃ、パソコンに向かって脚本を書いてるだけじゃ、味わえない気持ちだったり景色を、今日ここに立って見ることができました。それは、監督も、春組、そして、今はステージにはいないけど、他の組のみんなだったり、今まで俺たちが出逢ったすべての人が俺たちをここに上げてくれたんだと思います。その人々に、すべてまずはありがとうございます。……監督!これは、トルライ春です!ということは、夏も、秋も、冬もあります!そして、そうやって、季節は巡っていきます。巡ると言うことは、またやってくるということです。ということは、さっき皆が言ってたけど、また会えるということです。いつか、また会えるその日を楽しみに、これからもよろしくお願いします」

 

真澄「監督!今日は楽しかった?……アンタが楽しそうで、俺もすごく楽しかった。……泣いてるの?アンタ。泣いてるアンタも綺麗。でも、アンタにはできれば、笑っててほしい。ずっと。それで、俺もその近くで、ずっと笑ってたい。ねえ、アンタが好き。今日は、ありがとう監督」

 

咲也「カントク、今日は本当にありがとうございました!思い返せば、たくさんのことがありましたね。(上向く、監督かすかに笑う)……泣いてないですよ?」

綴「だとしたら君アゴしか映ってないよ」

咲也「ああそういうことですね?!」

綴「うんそういうことだよ」

咲也「もう、最初に出逢って、皆で悔しい思いをしたり、(上向く)皆で、……笑い合って……」

綴「(監督が笑ってることに)ごめんな俺がアゴとか言ったばっかりに」

咲也「あはは!…………泣きたくないんですよねぇ……」

シトロン「大丈夫ネ咲也、想いを伝えるヨ」

咲也「……今日ここまで来られたのは、本当にカントクのおかげです。本当にこの、5人だったからこそ、ここまで来られました。……泣いてないです!」

綴「泣いてないよな?泣いてないよ!」

咲也「泣いてないです!声をデカくすればいいんだ!よし!」

綴「心の声が出てるから咲也!(笑)」

咲也「本当に、この!ここまで楽しくて楽しくて!皆と過ごした時間が本当に楽しくて!かけがえのない時間で!……オレにとって本当に大切な思い出です!……本当にこの家族みたいな関係になれて、オレは本当に嬉しいです。辛い時支え合って、楽しい時皆で笑い合って、それがこれから先もずっと続くのをオレは心から願ってます。これから先も、まだまだ続いていきます、オレたちのステージはまだまだ続いていきます。次は、夏組。トルライ夏組に、無事にバトンを繋げたと思います。だからまだまだ終わりなんて無いんです。このまま、ずっと走り抜けます。だからカントクも、いつまでも、オレたちを見守っていてください。よろしくお願いします!」

 

 

 

以下、それぞれの挨拶の感想!

 

 

シトロン

ほんとうに聡明で優しくって感動した…………

コロナ禍の制約、ペンラ不足問題、配信で見ている監督の存在、監督個々の在り方。その全てへの配慮がこれでもかと行き届いていて、良き国王になるための教育を受けてきた説得力に溢れてた。

EDでは感情の揺れを滲ませつつ、知っている日本語の中から一つひとつ言葉を選びながら想いを込めて話す姿がとても印象的だった。それでいて盛り上げ役もバッチリ担うシトロンってやっぱりかっこよすぎる!大和くんが演じるシトロンを観ることで、彼の魅力がより一層感じられるようになったなあと改めて思った。

 

すご〜くマイペースで、真澄いじりをはじめ他のメンバーに積極的に絡んでいく様を見ていると、心を許せる家族に出逢えて良かったなあとニコニコしてしまう。本公演よりも夢ムーブが多めなことに、バクステでよく見る至を感じた。テンション上がると突っ走る感じがオタクで良い。

至はダンスが苦手なキャラクターだけどパフォーマンスとしては踊れている必要があるし、俊樹くんは踊れる人だからそのスキルも発揮させないと勿体なくて。そうなると役と演技の乖離が生まれていわゆる解釈違いを引き起こしてしまいそうなところを、「稽古頑張ったから」と至の努力っていうところを理由付けとしてたのが好きだし、稽古をサボってた初期至からの変化にグッとくる。特に至は周年のカードコメントで「稽古」というキーワードが強調されているというのもあって、そうやって言ってくれるのが嬉しかった!すみません推しゆえに長文になりました。

 

視点、話の構成、言葉選びがまさに脚本家のそれで、なおかつちょっとシャイな大学生らしい等身大の気持ちも言葉にのせるという塩梅が流石。普段のツイートやブログを拝見して常々感じていた、優希くんの物事の捉え方・その表現の仕方と脚本家皆木綴の親和性が、今回の挨拶で特に遺憾なく表れてたように思う。

他の人の挨拶に関してもいつも通り言葉一つの取りこぼしもなくツッコんだりフォローしたりしてくれていて、本当に視野が広く頭の回転の速いひとなんだなあという印象が強くなった。

 

真澄

紡ぐ言葉のすべてが監督由来という、徹底した監督儲を貫く凄さ。ステージに立っているひとから「目を離さない」と言われることってきっと、監督として客席から真澄を見ている時以外にないだろうな(笑)。ありのままの監督も、今日のためにお洒落してきたこともどっちも愛して褒めてくれる、監督を喜ばせる天才。その真澄がただひとつだけ、ただあくまでも「泣いてるアンタも綺麗」「できれば」と前置きしたうえで、「笑っててほしい」と言ったことの大きさ。「どこにいても」の強調は、会場に来られなくてもの意味と輝くんがこの公演で卒業することをふまえた意味との両義で刺さりまくったのは言うまでもない。

 

咲也

大好きな舞台に家族と一緒に、家族の一員として立てている一秒一秒を慈しみながら一生懸命に届ける、自身の感動と監督や春組への感謝に溢れた挨拶が、龍儀くん自身の真っ直ぐな言葉でありながら咲也そのもの。

別れの寂しさがしばしば心によぎって切なくなるこの公演で、何度も「これから先の未来」の話をしてくれるところが本当に嬉しくて、その言葉にずっと心を支えられてたし今もそう。

千穐楽で涙ぐみながらも声を張り上げて堂々と話しきった姿は正真正銘のリーダーで、新生MANKAIカンパニー最初の、そしてエーステカンパニーの頼もしい座長だった!

 

 

 

以上!アフターパンフ発売おめでとうございます!!

春組の愛、春組への愛、トルライ春のあのこれ以上なく温かくて幸せな時間と空間が余すことなく大切に閉じ込められた70ページ、ずっと大切にします🌸

「夢見せなくてどうすんだよ」/ 音楽劇「キセキ -あの日のソビト-」

⚠︎公演パンフレット記載内容を含みますのでご注意ください⚠︎

 

「音楽劇……ってナニ……………?!」

 

この舞台が発表された時にまず浮かんだ感想これ。いやそれはちょっと嘘。「推しの舞台きた!」「GReeeeNの舞台?!」の次、3番目くらいがこれ。

 

何せ音楽劇っていうワードに初めて触れた。

ミュージカルでもなくストプレでもない……?でも梅棒さん振付でダンサーがいる…………???

GReeeeNはもちろん知ってるし、持ってるアルバムに入ってる曲なら歌える。でもメンバーひとりひとりのことは存じ上げなくて、映画も存在だけ知ってて観たことはない(そして大楽前日に観た)。

 

そんな感じでいっぱいハテナを抱きながら観劇した初日。

これがまさに「音楽劇」であることは一目瞭然でした。

 

こんなにも「音楽」の持つパワーを体現した劇、そうそうない。音楽に感化される人々を描きながら、観客もその一員として呑み込む。そしてその構図が疑いようもなく成立するのは、紛れもなくGReeeeNの音楽の力があってこそ。結衣ちゃんの台詞にもあるように、魔法みたいなその力がそのまま具現化したような舞台だった。

 

「いくら言葉で伝えたところで届かない」

「でも音楽なら届けられる」

届けるために言葉を変え音を変えたJINが、断固として言葉を変えず音に乗せたGReeeeNの音楽の力を誰よりも痛感して、信頼して、切望して絞り出すこの言葉の説得力たるや。

 

実在の人物たちの実話を淡々と描いて「知ってもらう」のではなく、観客に「届ける」ことを強く意識して描かれていることが端々から伝わってきたし、それこそが画面を隔てず直に、生で届けられる舞台という形でこの作品をつくる意義なのではないかなと。

 

音楽を届けることと物語を描くことを同時進行する構成や、ダンサーさんを登場人物の写しのような形で動かして心情を視覚に直接訴えかける演出が、舞台作品の強みを存分に生かしてて見事……!!受験シーンの疾走感が大好きすぎた〜〜〜!

てかダンサーさん、というよりもはや役者さんでしたよね……?!アンサンブルとしての熱演に度肝を抜かれました、特にトシオさん『道』の曲中に彼が出てきて、「正しい道か誰もわからないけど」っていう歌詞とお芝居が重なるたびに泣いてた。トシオに涙腺握られてたと言っても過言ではない。あとクセ強支配人も好きでした(笑)

 

曲に関して言うと『ハジケロ』入れてくれたのがとても天才…………あそこで一体になって盛り上がれる没入感と生歌生バンドの音を浴びられる幸福感に一息で呑まれる。そのおかげでこの曲自体の好き度が爆上がって、テンション上げたい時に聴くようになった!

 

『声』は劇中で繰り返し歌われる曲で、JINの絶望とのコントラストが際立つ明るさ眩しさに胸がキュッとなる……

「あいつら楽しそうだな。つーか才能あんじゃね」「曲が良けりゃ(名前なんて関係ない)」っていう言葉のつらさ、、、

 

あとは『ソビト』がとびきり好きでイントロかかるとうれしーーー!ってなるのに、それが終演間近の合図でもあるおかげでイヤーーーッ!!!ってなっちゃうアンビバレンスに苛まれてた毎公演。この先この曲を聴くたびに蘇るんだろな〜〜〜そういう思い出のカセットテープみたいな面もきっと音楽が愛される所以のひとつ。

ちなみに作品名にも入ってるこの「ソビト」って単語、「素人」や「空人」と書くGReeeeNの造語で「自由に新しいことに挑戦していく人」を意味するそうで。父からの許しを得て音楽の合宿に旅立つ兄弟、そして歯科治療からの白衣を着たままの歌唱っていうGReeeeNが挑戦した新しいこと(歯医者とアーティストの両立)を象徴するシーンでこの曲を歌うのめちゃめちゃいいな〜〜〜〜〜って思う。ただもうどうしようもないオタクだから推しが歯医者さんしだした瞬間「ちょっくら今から虫歯こしらえてくる!!!!!」って劇場飛び出したくなった。ずるいってあの演出は〜〜〜〜!

 

 

話戻そ。アンビバレンスといえば(どういう戻し方?)この物語にはそういう感情の二項対立的な構図がよく見られるんですよね。

HIDEの「医者になる」という志は、「なんで医者って自分の子どもに後継がせたがるんだろ」ってボヤきつつも親に強要されただけの偽物だったわけじゃなく見えるし、「歯医者になる」「音楽をやる」どっちもきっと本心から望んでいたことで。

そしてJINの悔しさや絶望と喜びや希望も嘘偽りなく共存してた。

さらには結衣ちゃんの、将来やりたい事がありながら生きたいと思えなかったり、信じて進みたくても進むのが怖かったりっていう葛藤。

こうやって相反する感情の間で苦悩する登場人物たちを見て、人間の気持ちって一つに割り切れなかったりするものなんだ、割り切れずに全部抱えたまま進んでもいいんだってことに気づかせてもらえた。そりゃ何かを選ぶには何かを切り捨てなきゃいけない瞬間ってあるけれど、それを躊躇って立ち止まって迷うのって当然だし、それは無駄な時間じゃないっていうプラスの捉え方を示してくれた。っていうのはわたしの勝手な感じ方だけど!

 

あと絶対絶対喋っておかなきゃいけないのが、脚演を兼ねる吉谷さん自身が作詞された舞台オリジナル楽曲たちについて。

 

まずM1の兄弟曲『影』

夢を追う兄の陰で親の期待を背負った弟、夢を叶えた弟の陰でそれを支える側に徹した兄。どちらも互いの「」である瞬間があって、表裏一体で。最終的には兄が弟の影となり一緒に光を見るわけだけど、光を浴びる時にはいつも影が寄り添うことを考えたら、兄の存在って不可欠だよねって解釈が心の救いになる気がする。

これを開演後一発目に兄弟が歌うってすごく示唆的だし、その後に続くチケットの話も「運の半分を使ってしまった(兄自身が成功する運は尽きて、残りの半分が弟の成功を招く)」「兄が弟を大舞台に連れて行くためのチケットを手にする」みたいな解釈ができるな〜とか色々考えちゃう。

 

そしてM7『冒険』

何が起きるか分からない冒険に臆する勇者はいない」という歌詞自体すっごくすてきだな〜〜〜と思うんですが、「勇者」っていうワードは舞台前半にも出てくるんですよね。JINが父に抜刀されたと聞いたHIDEの台詞に対するJINの「勇者かよ」、これを受けてると解釈するとまたグッとくる。

RPGのキャラクターって初めから勇者に決まってたり、逆に勇者にはなれなかったりとかするじゃないですか。

JINが言う「役割」「身の丈」はそういうままならなさを憂いつつも、それぞれが最も力を発揮できる生き方をすることで得られるものの大きさを知った、みたいな意味合いかなーと。自分は弟のように勇者になることはできないけど、錬金術師とかなんか他の役職として同じパーティで闘う感じ。……コイツさては茅ヶ崎至の影響を受けてるな?と思われた方がいらっしゃったら大正解で〜〜〜す!

 

ちょっと何が言いたいかわかんなくなってきた。とにもかくにも、脚本家さんの綴られた詞にはその物語が落とし込まれてて最高〜〜〜〜〜!っていう話がしたかった(今までの長文is何?)

 

 

この舞台、オリジナル楽曲に加えて、映画では描かれていなかったGReeeeNメンバーそれぞれの過去や想いJINの本心を掘り下げながら、アドリブをはじめコメディ要素も盛り込んで同じ時間にまとめてるの凄くないですか?!

映画の方の、説明を削ぎ落として画面に流れる空気感から何かを感じ取る余地を与えてくれる感じもわたしは好みだったし映画ならではの見せ方だな〜と思った。逆に舞台の熱量や緩急や遊び心は舞台ならではで、わたしたちが楽曲から感じ取るGReeeeNのパワフルでハートフルな雰囲気を投影してたように思う。

 

そこで!アドリブ!覚えてるものをうろ覚えのまましたためます!!!これだけ知りたくてここを覗いてくださった方すみませんお待たせしました!!!!!!

 

 

【アドリブ覚書】

 

──カラオケシーン

SOH・92「その話……長い?」

navi「うん、そこそこ」

SOH・92「じゃあまたの機会に……」

HIDE「ねえ!さっきの話気になる!」

みんな「え!?!www恋バナ?!」

HIDE「うん!」

navi「HIDEくんこわい!HIDEくんの思いつきこわい!!」

 

navi「(恋も諦めてきたの流れで)僕のどこが悪いんだろ……どこが悪いと思う!?!」

HIDE「そういうとこじゃない?笑」 しんどwww

 

navi「恋と愛の違いってなんだろうね……」

(みんな何言ってたか失念、、返答に困ってたw)

navi「この曲を入れます。『もう恋なんてしない』」

HIDE「これあれだよね、♪もう恋なんてしないなんてぇ゛↑↑(裏返り)」

 

navi「てか、恋愛における『重い』って何?重くて悪いわけ?軽いより重い方がいいわけじゃん?!なんですぐ文句つけたがるの!?」

HIDE「いやほんとだよな!ほんとそう!なんで?!」

navi「僕いつもカラオケに行った後フラれるんだよ!」

HIDE「俺たち悪くないよね?!永久迷路!」

92「ごめん!カラオケだからさ、話長くなるとあれだからさ、曲いかない?」

navi「そうだよねごめん!気を取り直して明るい気分になる曲入れます!『別の人の彼女になったよ』」

みんな「重い重い!むちゃくちゃに重いそれは!」

HIDE「それ歌いたい!けど今日は歌えないんだ!w」

92「色々思い出すからやめとこ」

配信入ってるからかな(笑)

 

navi「僕は……恋には破れました。でもいいんです、運命には勝ったんです。だって、恋に破れたおかげで今!こうして!このメンバーに出逢えてるわけですから!拍手〜〜〜!」

3人「めっちゃいい(ぱちぱちぱち)」

navi「だから僕はこの言葉をみんなに贈ろうと思います!『女は一瞬、ダチは一生』」

SOH「よっ!日本一!」

navi「それでね!」

92「あの、わかるんだけどさ、ここカラオケだからさ、曲やろうぜ。いい言葉だったけど」

navi「ごめんごめんごめん!じゃいきまーす、ZARDで『マイ フレンド』」

3人「おー!いいね!」

 

──曲降りてきた!のとこ

HIDE「まって!」

SOH「またない(HIDEの腕掴む)」

HIDE「まってほんとにまって」

 

待たない!と食い下がられたHIDEくん「気が散る!しっ!」

 

HIDE「まって(↑)!曲降りてきたかも!」

SOH「なんで関西弁なのあの人?」 大阪公演verだ〜〜〜

 

 

──「心臓飛び出しそうなんだけど!」のとこ

SOH「(HIDEに抱きついて)どうしたらいいでしょうかあ〜〜神様あ〜〜〜〜」

HIDE「あっ神様?w(92に向かって俺神様?ってしてる)」

navi「うわそーちゃん人いっぱいいるよ!」

SOH「わああああ(倒れる)」

92「やめろって」

HIDE「そーちゃん!そーちゃん!神様だよ神様、神様です(大仏のポーズ)(それ仏)」

SOH「神様〜〜〜!!!!」

92「神様ですじゃないのよあんた」

 

SOH「心臓飛び出しそうなんだけど!どうにかしてくださいもうほんとに!」

HIDE「出てこないから!(笑)」

navi「そーちゃん僕もそうだったよ!初めてのライブなんて特に……うわそーちゃん人いっぱいいる!」

SOH「わああああ(倒れる)」

HIDE「そーちゃん心臓が!はい心臓、はいっ(拾って渡す)」

SOH「ああ、ああ、ありがとう〜〜」

92?「出ちゃったの?」

HIDE「出ちゃった(笑)今戻してあげたから大丈夫」

 

 

──CD出すんだよ!のとこ

SOH「CD!?!CDって、Cと、Dですか!?」

JIN「お前CDわかんねぇのか?!」

 

SOH「CDってあれですか!あの、(なんかめっちゃ喋ってたけど話が違いすぎてみんな『???』になってる)」

JIN?「……それCTだろ!」

ナイスツッコミすぎた(笑)歯科大生らしいアドリブですき

 

SOH「CDって!最悪のときには手裏剣にもなりますよね!!!シュッシュッ!」

HIDE「シュッシュッ!!」

JIN「今別に最悪のときじゃねぇから!」

HIDE「シュッシュッシュッシュッ!」

SOHとHIDEはなんか周波数が一緒っていうか、たのし〜!ってなるポイントが同じなんだろうなって感じで、共鳴し合ってるのとてもカワイイだった

 

SOH「CDって!最悪、フリスビーになりますよね?!なかった時!いけますよね!」

JIN「まあ、なるけどな、なるけどそう使うなよ。そんでな、CDデビューすんだよ」

4人「うおーーーーーー!!!!」

JIN「おいお前ら聞け、……おい、おい!(フリスビー投げるジェスチャー)戻ってこい!」

袖の方まで戻っちゃうnaviとHIDE

JIN「フリスビーみたいに戻ってこいよ」

HIDE「あっそういうことか!おっけおっけ!」

戻ってくる勢いのままJINに抱きつくHIDE

JIN「近えよ!いいよ!w」

HIDE「えなんで?実際こうでしょ?」 正真正銘のわんこ

 

SOH「CDってあのDJの回すとこ、あれ代わりに使えますよね最悪!?」

92「ああ、使える使える、スクラッチいい感じ」

JIN「CDデビューすんだよ!」

4人「わーーーー!!!!」

SOHがnaviをぐるぐる回す、HIDE突然ひとりで袖にハケだす

JIN「おいHIDEどこ行くんだよお前!」

HIDE「ああごめんごめんごめん!」

navi「HIDEくんwww何してるの!w」

HIDE「いやちょっと落ち着こうかなと思って」

 

 

──CDのタイトル考えてのとこ

?「HIDEくん考えて!」

HIDE「えっ俺?!えーと、えーと、おはようございます、よろしくお願いします……」

みんな「???」

HIDE「あっタイトル?」

みんな「え!?wwwHIDEくんこわい!!!!」

HIDE「タイトル、天空の前歯!」

みんな「いいかもしれない……?」いいんだ

(ちなみにカラオケの①と同じ公演。HIDEくんがこわかった日)

 

じゃんけんで92が決めることに。この前にやった手のひらに載せた花びらをフッて吹くモーション付きで「前歯ノムコウ」(SM…P?)

HIDEがそのモーションを何それ!(笑)って面白がって真似してたのきゅ〜〜〜とだった

 

その前のテンポラリーストッピングのくだりでHIDEが突然「パンティ&ストッキング」などと言い出して客席含めみんな「?!」ってなる(「え、同じ授業に居た?」って言われてた)

タイトル決め担当のSOH「パンティ&クリーム」

みんな「?!?!!」

SOH「あの、クッキーアンドクリーム(※31のフレーバー)みたいな!」

HIDE「アハハハハハ!」

一人だけバカ受けすな そしてせめてクッキーアンドストッキングにしてくれ

 

天ぷらにストッキング→コンテンポラリーダンス→テンポラリーストッピング

92「間違いに間違いを重ねて訳わからなくなってる」

 

〜タイトル決めじゃんけん〜

92「勝った人にしよっか」

SOH「負けた人にしない?」

HIDE「おっけー負けた人にしよ」

→92勝ち抜け

HIDE「さいしょはぐー!じゃんけん……」

SOH「ちょっと待って、心の準備させて」

92「なんかすげー汗かいてるけど大丈夫?w」

SOH「いこ」

HIDE「おー全然ぜんぜん」

→HIDEが勝ち、タイトル決定権はSOHに

SOH「なんで俺っ、だからさ俺さっき勝ったのよ!どっかで勝って、負けだったのに……」

92「でもほらそーちゃん言ってたからささっき」

HIDE「そだね、大体言い出しっぺ負けちゃうんだよね」

SOH「ほんとに何も思いついてないんだよね今」

SOHの謎の構えをHIDEと92がSOH挟んで真似

HIDE・92「3、2、1!」

SOH「えーと、『歯茎の間の天ぷらを取るにはどうしたらいいでしょうか』」

(ややウケ)

92「〜〜〜っいけ!もう一押し!」

SOH「『爪楊枝だよね』」

 

ここ、盛り上がる3人を思い悩んでる表情で待っててくれるnaviくんかわいそかわいくて笑っちゃった。naviくんもアドリブ聞いてて笑わずにはいられなかった日もきっとあっただろうな……(笑)

 

 

──歯折ってやるのとこ

JINにお尻を蹴られ、HIDEの台詞引っ張って「負傷兵だよ!」っていうnaviくん

 

JINさんがピックを落としたらしくそれをイジるnaviくん、案の定ぶん殴られる

navi「(僕の)メガネがあ!メガネとピックは大事にした方がいいですよ!」

火に油を注がれ出ハケの袖変えてまで本気でメンバー達を追いかけ回すJINさんwww

 

8020運動の話、小学生で習うんですけどみたいなこと言ってJINさんにキレられるnaviくん見たHIDEくん「兄ちゃん年齢のこと言うとちょっとヤバいかも」

ガキってワード地雷だもんね……!

 

navi「(殴る時)このへん(指輪)だと痛いかな〜って!取ってからでお願いします!」

92「JINさんも痛いし」

JIN「知らねーよ!」拳にもう片方の指輪を付け替え攻撃力上げて追いかけるJIN、逃げる4人

HIDE「なんかあの指輪からなんか出せるんじゃない兄ちゃん、兄ちゃんならできるよ!」

JIN「うるせーーーーーー!!!(HIDEに指輪向ける)」

HIDE「わーー!出ないよ兄ちゃん!」

JIN「スベったじゃねぇかよバカふざけんな!」

navi「ダダ滑りです!」www

 

HIDE「あ!兄ちゃんでも歯折るのだけはやめてね、俺たち歌どころじゃなくなるから!」

navi「それはよくないかもしれませんね!知らんけど!」

92「確かに、知らんけどね」

HIDE「知らんけど!」

JIN「知らねーよそんなもん自分達で勝手に治せや歯科大生が!んだよ知らんけどって!何流行らせようとしてんだよ」

逃げる4人、HIDEくんの前に立ち塞がるJINさんw

SOH「HIDE!」

HIDE「ちょっと兄ちゃんどっか行け!」

なんとか3人と合流

HIDE「もー、今さあ大仏みたいだった!不動!」

navi「聞いてたらどうすんの!」

HIDE「やばいやばいやばい」

JIN「誰が大仏だオラ!」

92・SOH「怒ってる!(逃)」

HIDE「動いてる大仏!(逃)」

navi「知らんけど!(逃)」

 

 

──お前に礼言われる筋合いねぇよのとこ

お尻蹴られた後、袖でJINさんに「蹴り上手いっすね」って言ったことをバラされるnaviくんw

 

JIN「メガネかち割んぞ」

navi「あの!僕のことは嫌いになっても!メガネのことは割らないでください!」

JIN「じゃメガネフライングゲットすっから貸せよ」

みんな「おお、上手い…………」

JINさん袖にメガネ投げちゃう

SOH「取ってきな取ってきな」

navi「視力いいんで大丈夫です!」伊達メなん?!

 

JIN「メガネかち割んぞ」

navi「あっでも!こっちに一応スペアのやつ持ってきてるんで!」

92「やめろって!やめろやめろ!」

SOH「なんで殴られる気でいんだよ!」

JIN、スペアのメガネ折ろうとする

navi「あー!待ってください!違うんですよ!でももう一個あるんです!」

サングラス取り出すnaviくん

92「なんでそんな持ってんだよ!」

JIN「おい……(笑)ちょっと待てよ!w」

HIDE「それ、俺ずっと欲しかったやつ!」

JIN「お前それ、俺のっていうかなんか私物だろうが!!!w」

92「私物ってなんですか」

HIDE「(私物のサングラスかけて)似合うっしょ(笑)」

navi「いいよいいよ!似合う似合う!高そうだね!」

SOH、92も順番にかけていく(笑)

HIDE「兄ちゃん良かったねー!」

JIN「お前らマジで歯抜くぞ(笑)」

HIDE「じゃあちょっと丁重にね!丁重に扱いますんで」

navi「一旦お返ししときます!」

JIN「なんで俺にお返しすんだよw」

navi「今後に響くかなと」

ここからいつも通りの音取りへ、と思いきや

JIN「ストップストップ!もう一回」

HIDE「あれ?なんか……かっけってるぅ……(笑)」

私物のサングラスかけてるJINさんwww

 

大楽、あらかじめ楽屋のどこに崎山くんのサングラスがあるかを確認してから持ち出し日替わりに使うという所業をやってのけた太田くんでした。日替わりへの熱の入れ方がえぐいんよ

 

 

──お母さんが内緒にできないとこ

母「あーー!スピーカーがホコリまみれ!」

HIDE「母さん大丈夫大丈夫きれいにしてくれる人がいるからねっ」 メタい(笑)

父帰ってくる、HIDE頭ぶつける

HIDE「っ、大丈夫です」

父「……診てやろうか?医者だから」

HIDE「あっ……ありがとうございます、大丈夫です」

 

HIDE「言わないって約束しよ!あの〜あれ!ちょっとわかんない!!」

母「ゆびきり?」

HIDE「それ!ゆびきりげんまん、嘘ついたら針千本のーます!」

母「無理〜〜〜〜〜!」

HIDE「嘘ついたっ!」

母「嘘ついた!?!」

HIDE「間違えた!!!」

これ可愛さの波動で地球が割れてしまうかと思った そうでなくても劇場にいなければカワイーーーーッッッ!!!!!!て絶叫した音の振動で窓割ってた 世界平和親子

 

HIDE「母さん言うこと聞いて!お母さんでしょ?」

母「お母さんはお母さんよ?」

HIDE「でしょ?俺のお母さんでしょ!」

 

HIDE「CDが出たらそこから勉強に集中す、」

だるまさんがころんだやり始めるお母さん、振り返るたびに動き止めるHIDEくん

HIDE「これだるまさんがころんだ?!だからレコードた、いしょうとか、紅白と、かは、難しいと思う!タッチ!も〜〜〜母さんタッチした!もう母さんの勝ちでいいよじゃあ!」

母「いいの?!」

HIDE「いいよ!」

母「やったー!」

HIDE「も〜〜しょうがないな、ね、母さん」

母「なに?」

HIDE「えっw聞いてないの?!?」

母「聞いてる聞いてる!」

HIDE「だから、CDが出たらちゃんと勉強するって話!おはなし!」

母「うん!」

HIDE「だから、よろしくね!」

母「なにを?」

HIDE「?!ああっ、じゃもっかい話すよ!」

(ここデフォなので中略)

HIDE「母さん内緒だってば!」

母「すいませ〜〜〜ん!聞いてくださ〜〜〜い!」

HIDE「やめてくださ〜〜〜〜い!!!」

母「(配信カメラに向かって)すいません聞いてくださいうちの子……内緒なんですけど……」

HIDE「(キョロキョロ)どこに、だめだよぉ母さんちょっと落ち着こうね、約束しましょうじゃあ、ゆびきりげんまん嘘ついたら針千本のーます、指切った!はいだめ!」

母「すいませ〜〜〜〜〜〜ん!!!」

HIDE「ちょ母さんやめてくださーーい!」

父「帰ったぞー」

母・HIDE「出たあーーーーーー!」

 

④と同様だるまさんがころんだするお母さん、途中で突然走り出して袖にハケちゃうw

HIDE「だから、レコ……えっ母さん!で、ど、ちょっと待ってどこ行くの!!!(笑)やめて!ちょっとちょっと!も〜〜〜しょうがないな!」

追いかけてハケたHIDEくん、お母さんをおんぶして登場

(デフォ略)

HIDE「いやだから内緒だってば〜〜〜!」

母「奥さん、ホンマ聞いてください」

HIDE「ちょっどうしたの関西弁!母さんいつもそんなんじゃないじゃん!落ち着いて!」

母「どない思います?うちの子!」

HIDE「母さん母さん、やくそくげんまんしよ!はいやくそく、」

母「約束?ゆびきり?」

HIDE「あっ、ゆびきりだ!ゆびきりげんまん嘘ついたら針千本のーます!ゆびきった!はい!」

母「奥さん!あの、聞いてください……」

HIDE「も〜〜〜何回言ってもダメ、母さん落ち着いて!もう一回いくよ!やくそくげんま……ん?違う」

母「な〜に2回目?!」

HIDE「ゆびきりげんまん嘘ついたら針千本のーます、ゆびきった、ハイいかないでもうこのまま待機!ダメ!」

父「帰ったぞー」

HIDE「出たあーーー!(頭ガンッ)いった!くそ、やべ。まずい」

父「玄関でだいぶ待たされたんだけど。何かあったのか?」

HIDE「いえっw、何もありません、すみませんでした」

 

もう総じてこの母あってこの息子ありって感じだった可愛すぎた……

 

 

──ファンレターのとこ

売野「GReeeeNへのファンレター!あと箱の中になんか植物とか入ってて、グリーンだからなんだかなんなんだか……」

 

売野さんなんかすごく喋ってたけどマジで内容が何も伝わってこなかった日

JIN「何言ってんだあの人…………」

 

売野「JINくん……ありがとう」

JIN「え?」

(お?東京前楽だから泣かせにくる感じ??)

売野「(良いこと言ってるけど途中でしっかり噛む)」

JIN「大事なところで噛むとか……」

売野さんのハケた袖からガンッ!って音してたぶん何かを叩いて悔しがってたのJINさんも観客も笑ったwww

 

売野「ファンレターだけじゃない!あの段ボールの中にはね!夢や、希望や、その他諸々の色んなものが入ってるんだよ!!だからね、それを受け取って僕たちは、みんなに感動を与えなくっちゃあいけないんだよ!!!」

JIN「……確かに…………(引)」

売野「JINくん。あの段ボールの中身、ファンレターの次に多かったもの何かわかる?」

JIN「あー……入浴剤」

売野「That's right.」

JIN「おお当たったマジ?!」

売野「よろしくね!」

JIN「まあ確かに、入浴剤貰えるのは嬉しいなうん……」

実感滲み出てる感じ笑う

 

売野「JINくん!実は、今日まで黙ってた大事なことがあるんだ。それを、今日はね、詩に書いてきたんだ。だから、笑わないで聞いてほしい」

JIN「ちょっと、段ボールいってきま……」

売野「ちょっと聞いてくれ!すぐ済むから!……ちょっとね、詩の朗読ってのは初めてだからさ……読むね…………『JINくんへ ああJINくん 大好きなJINくん』ああいや違うんだよ大好きってのはそういう変な意味じゃなくて普通の人間として」

JIN「ああ(笑)」

売野「や、ちょっと汗かいてきたな、詩の朗読って初めてだから緊張してきちゃって、ちょっとこれ持っててくれない?汗拭くから(メガネ渡す)」

JIN「見えるんすか?これなくて」

売野「あれ、これ(ポケットチーフ)取れないや!ごめんすぐ読むから!『JINくんへ ああJINくん 大好きなJINくん 僕は君に謝らなきゃいけないことがあります。僕はプロデューサーというのはメガネをかけているものだという安易な発想のもと、ずっと目も悪くないのに伊達メガネをかけていました。ごめんなさい。だから僕は今日勇気を持ってこの伊達メガネを外します』(外そうとして)……あれ俺いつ取ったっけ」

JIN「いやもうw」

売野「ああごめんね!いやJINくんが好きっていう気持ちは本物だから!ごめん!ありがとう!……(いつものテンションに戻って)段ボール、よろしくね」

JIN「いや…………wwwもうちょっと人間不信になりそうだ、怖いな……」

 

 

覚えてたもの(と配信見ながら文字起こししたもの)はこれくらいかな……冒頭、naviくんの名前の由来とかプロとアマの違いの日替わりはあまりにうろ覚えすぎて断念!いやもう日々多々アドリブで遊んでて覚えきれんて…………公演始まる前からGReeeeNメンバーが仲良すぎるのは伝わってきてたけど、それが余すことなく舞台に載ってましたね〜〜JINさんとのやり取りもすっごく愛おしい。

 

さて、そろそろキャストさん、主に推しのお芝居について書いていくコーナー始めないと永遠に書き終わらんこれ。

 

まずは推しを。HIDE役、俊樹くん

このタイミングで俊樹くんがこのHIDEという役を演じたこと、どうしたって本人の境遇と重なって見えてしまう部分はあったし、見方は人それぞれ自由だからそれはそれでいいと思ってて。

ただ、俊樹くんが「僕自身の感覚になってはいけない」「HIDEさんの過去の経験があった上での物語」っていうことを意識して演じていたことは絶対に心に留めておきたいなって思う。

俊樹くんが役と自分の間に一線を引いて、リスペクトを持って丁寧に接するところがすごくすごく好きだなっていうことをパンフのこの一節を読んで改めて実感した。

 

あと映画のHIDEの数十倍明るくパワフルで挙動が激しくて懐っこくてリーダーシップのある役作りをしていて、それは俊樹くん自身が言ってるようにライブで観たHIDEさん本人から感じ取ったものを写してるからなんだろうなっていうのをこれでもかと感じられて良かった!

 

それに歌における声の使い方も日に日に変わっていって、また新たな歌声を聴けた幸福感がやばい。俊樹くんってほんと〜〜〜に声を操る技術がすごいんだ……そういう声も出るの!?!を毎度のように更新していく。恐ろしい。

GReeeeNの楽曲ってやっぱり俊樹くんが普段その硝子みたいに透き通って想いを映し出す歌声(これポエムです)を響かせてる曲たちとはジャンルが違っていて、だからこそ聴いたことのない歌い方を目一杯堪能できて物凄く楽しかったわけなんだけどそれはそれとして、開幕冒頭で俊樹くんの持ち味を生かした歌唱をファンの人以外にも聴いてもらえる嬉しさと、これから俊樹くんの歌が聴けるぞ〜〜〜っていう高揚感に包まれるっていう意味でも『影』は大好きなM。吉谷さんに感謝……

あと、個人的に俊樹くんがエーステの現場とかで歌のリーダーシップとってるって話が狂おしいほど好きだから、アカペラのとことかでそれが垣間見えてすっっっっごく沸いた。

 

役の話に戻ると、境遇的にリンクする部分を差し引いても、HIDEには俊樹くんと通じる部分があるってことを、終盤の台詞でいつも確信する。

「応援したり、元気づけられる声を届けたい」

これツイートでも度々言ってることなんですが、俊樹くんは常々「みんなの日々の力となれるように」「何かを与えられるような表現をしたい」「何か辛いこととかあったら今日のことを思い出して(トルライ春での挨拶)というようなことを伝えてくれているひとで、その想いは大楽挨拶でやくそくげんまんしていた内容にもありありと表れてたわけなんですが。そういうハートの部分でHIDEとすごく通じるように見てとれて、この役に俊樹くんを当ててくれてありがとうございましたの気持ちが尽きない。

あとは心の底から音楽が好きなところ!ありきたりな感想だけどほんと〜〜〜に楽しそうに歌ってて、観てて嬉しかった。歌が好きな人の歌う歌って聴いててやっぱり心地良い^^

 

性格的な部分で言うと、HIDEって聞き分けのいい可愛いわんこに見えて結構頑固だし執念とか負けん気もあるのが人間味あって好きだったな〜。歌詞は変えない!って言い張るシーンが特にそれを表してて大好きな反面、身を切られる思いで歌詞を変えたJINとの対比を際立たせててしんどかった。

ただこの兄弟、対照的な気性ではあるんだけど、イライラしたり焦ったりして心がぐちゃぐちゃ〜〜ってなってる時に眉間とか目の辺りを撫でたり自分の髪を掴んだりする仕草が似てるし、小競り合いやもっと大きいぶつかり合いをする時の温度感って言うのかな、なんかそういうのも同じで、一緒に育ってきた時間がわかるのが良かった……

口論の時に投げつけ合う言葉は日々違ってたし、言い回しや間も公演ごとに生まれた感情をその勢いのまま放つがゆえの変化に富んでたから、喧嘩シーンのお芝居たのしみにしてた毎回。男兄弟のぶっきらぼうさを意識した俊樹くんの、これまで見たことのない表情や口調を引き出してもらえて嬉しかった!

 

そんな感じで総じて魅力的で愛おしい役柄、お芝居だった俊樹くん演じるHIDEくん(そのまとめ方、俊樹くんお得意の力技と同じやつ)。

 

そのHIDEくんとの対比をハッキリと描かれたJINさんはもう、ハチャメチャに感情移入してしまう役柄だったし、そうさせるお芝居で熱量を毎公演爆発させる崎山くんが圧巻素晴らしかった本当に!!!!!

本心を語るシーンでは舞台上も客席も全部揺さぶって涙させてたし、日常の会話のシーンも限りなく等身大の在り方と息遣いで、JINさんの人生を生きてるっていう説得力が凄まじかった。以前ほかの舞台で拝見して感じてた、崎山くんのお芝居好きだな〜っていう気持ちが増し増しになったので、また別の作品でもお目にかかりたいなと思う次第であります。あわよくば俊樹くんとまた共演していただきたい!

 

崎山くんに負けないくらいアドリブの機転が天才だったnavi役、太田くん。以前から気になってた俳優さんだったので、今回お芝居を観ることができて更にお人柄もなんとなく伝わってきて楽しかった!

いや〜〜〜〜〜お歌が上手い!!!!めちゃくちゃ好きな歌声!欲しいところに音がスパーンと来るしクセの付け方とかなんかもう全体的にどストライクだった。太田くんの歌声、それもnaviパートで、GReeeeNの曲、中でも『声』を聴けてしあわせでした!

台詞の言い回しも表現がハッキリとしていて、声優業をされているというのが納得でしかない抜群の聴き心地の良さ。系統が違う他の役のお芝居も観てみたいなと思いました。

 

92役、岸本くん。TLでもその類のツイートを度々お見かけしたけれど、オーラからとんでもなくかっこよくてエッ何事?!?となる。綺麗なお顔で飄々とした佇まい、落ち着いて響く低音の声、しかも歌ウマさん。92とHIDEがすごく観客に目を合わせにくるのを感じて(わたしがセンブロ下手寄りの女だったせいかもしれない)あれはちょっと危ない、落としにかかってる……映画見た感じ女の子に人気がある軟派な役柄の印象なんだけど、岸本92くんもどう見ても爆モテ大臣(?)だった。

アドリブ中も焦ることなく構えてて、JINさんにも臆さず意見できる、グリーンボーイズの支柱的な頼れる雰囲気醸されてたけど、どうやらご本人はゲラとの情報があるのでメイキングめちゃくちゃ楽しみ(笑)

 

SOH役里中くん!お芝居を拝見するのはエーステ、生執事に続いて今回が3作目だったんだけど印象がガラッと変わった、いい意味で!

配信とかバクステの感じ見てて、クールなひとだと思ってたわたし、アドリブ大暴走と日々の舞台裏エピソード(ボイスメッセージとか楽屋でのボケツッコミ兼任とか)にひっくり返った。もしやめちゃくちゃ面白いひとなんか……?!と思ったら大楽、劇中から挨拶まで爆泣いててカワイイも追加された…………生執事のバクステでも涙もろい(意訳)って言われてたもんね!

生執事までは俊樹くんとの関係性があんまり見えなかったのが、この舞台で一気に距離縮まったのが伝わってきた!嬉 『放課後なにしとん?』待ってます(ずっと言う)

低音の歌声がとっってもかっっこよかった〜!SOHさんパートぴったりだったんではなかろうか。

 

売野さん役の大石さん

かっこいいですよね……すらっとした佇まい食えない大人のお芝居、心地よい緩急、どれも好きでした!

売野さんから言われた言葉をJINさんが意識してかはたまた無意識かグリーンボーイズにも言うあたり、抉るような発言がありつつも正論な部分があったことをJINさんは認めてるんだろうなっていう風に見えて、ただただ嫌な役にならなかったのが好きだった。

実はきっとアドリブで遊ぶのがお好きな方なんだろうな……と観劇2回目から思ってたら案の定でした(笑)日替わりシーンでJINさんとの距離が縮まってる感じがより見えるのなんか嬉しかったな〜。

 

結衣ちゃん役、朝倉さん

カワイイーーーーーーーッッッ!!!!!!(フォントサイズ100)

軽率ながら、お顔もお声もお芝居もぜんぶ好きでした!見惚れてしまう、聞き惚れてしまう驚きの透明感……他の役柄も見たすぎる!

bio見て元アニー役なことを存じていたので歌ってもらえたりはしないだろうか……などというこれまた軽率なことを思ってました。またどこかで歌声も含めてあの美声を聴けるといいな〜!

 

珠美(お母さん)役の遠山さん

もう本当に本当に本当に本当にかわいくて!!!!かわいすぎるお母さんとHIDEくんのやりとりを毎公演届けてくださりありがとうございましたの一言に尽きる。ず〜〜〜〜〜っと癒しだった……それでいて包容力もすごくて…………

GReeeeNの歌で父母のことを歌う曲を聴くたびに、遠山さん演じるお母さんの温かさと明るさが脳裏に浮かぶようになりました。大変愛おしいお母さん像をありがとうございました♡

 

誠一(お父さん)役、羽場さん

わたしがこんなとこに感想を書くのもなんだか恐れ多いですが……!厳格な父親の存在感が紛れもなく物語の基盤であって、それが綻びを見せる瞬間や、最後に息子たちを激励し二人の作る音楽を意図せずとも認めた瞬間、訴えかけてくるものの大きさが凄まじかった。

HIDEが頭ぶつけるところでたまにアドリブをしてくださる時があってちょっと嬉しかった(笑)大楽の挨拶もお茶目で素敵で、俊樹くんが優しい方って言ってたのが伝わってきた。息子たちに愛をもってお父さん役を演じてくださったことに感謝!

 

前述しましたがダンサーさんの熱演にも圧倒されました。たくさんの役を演じ分けられていて、ダンスもこの音楽劇の魅力を目一杯体現されていて、あわよくばそれぞれ定点したかった!

 

そして生バンド最っっっっ高でした。楽曲の演奏そのものに心揺さぶられたのは勿論、めちゃくちゃいいところで鳴り響くドラムの音に心臓グッて掴まれたり、最後の『キセキ』の演奏でこの物語の余韻を余すことなく体感させてもらえたり。本当に贅沢だった……!

 

あと!!!ライブ空間を作り上げる照明、リアリティを演出する映像、胸に迫る音響、隅々まで行き届いた運営と制作、感染対策や配信対応など、その他にもたくさん尽力してくださったスタッフさん方に敬意を表します。本当にお疲れさまでした!!(演出部の皆さんが曲中に袖でペンラ振っててくれたりバラシも待ってくれたりしたという話……愛がデカすぎる涙)

 

 

ん〜〜〜〜語り尽くせたかな……また何か思い出してアアーーッてなりそうだけどそれはツイートで零すとして、とにかく胸を熱くさせてくれたこの舞台を観た記憶を熱の残るうちにここに書き残せて一安心。他の舞台も今度からはそうしたい……今年見た舞台…………今年中には感想まとめたい……………………(押韻

 

 

弟の足を引っ張っていると言われた兄が弟を夢に見た舞台へと引っ張り上げ、ずっと一緒にやっていたいと思える仲間とともにたくさんの人に夢を見せる、そんな弟たちの音楽を作り届ける姿は、紛れもなく心の医者であって誰かにとっての光だと思う。というのがこの物語全体の感想まとめ。まとまってない!!!!!!

 

 

大楽挨拶で崎山くんが教えてくれましたが、映画公開直後から企画が動いていたこの舞台作品が、社会状況など様々なしがらみを乗り越えて今、このカンパニーで上演され、無事に幕を下ろしたことに心から感謝しています。

そのキセキに立ち会えて本当に良かった!

 

 

GReeeeNの歌にもあるように楽しいだけじゃない、でもだからこそ心に響く、キラキラとしたエネルギーに溢れた作品でした!カンパニーの皆様ありがとうございました〜〜〜!!!